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普通の高校に女子限定クラスができた理由
官能リレー小説 - 学園物

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普通の高校に女子限定クラスができた理由 7

「男子の下心なら、多分男子たちは私達の言うこと聞いてくれる。だから、グループで行き先を合わせて…」

 「レンちゃん、一緒に、行こうねぇ」
 奈津美は、恋の腕を取った。
 「う、うん…」

 その頃、7組では、
 「班の決め方、各クラスの宿題になったんだ。三宮君、すごくやりたがっていただろう。なんかいいアイディアはないか?」
 「なんか、体育館に集まって公開ナンパとかできないかな」
 「多分、そのアイディアだと、他のクラスの旅行委員が乗ってくれそうにない」

 「あの、」
 光一と直樹と礼で話しているところに、メガネをかけた真面目そうな男子が近づいておずおずと話しかけた。
 「その話、IT部の先輩に話したら、結構乗り気で、なんか簡単な、アプリ、作ってくれそうで…」

「おお、マジで!?」
「へぇ、そんな部活があったんだ…」

普段は物静かなその男子、広瀬巧は先輩から提案されたアプリについて光一と直樹に説明する。

「自分たちの班のメンバーの名前とかプロフィールを載せて、この人と一緒がいい、と思ったところとやり取りをする感じ。アプリでのやり取りが上手くいったら実際に会って話をすればいいと思う」

 アプリでやりとりしてからリアルで、という発想は女子も含め多くの人に馴染みあるものだったため、この案は8組含む全クラスの旅行委員も支持した。
 それからわずか2日後にはそのアプリのプロトタイプ版が公開された。
 「こういうのはある程度テンプレがあるらしくて、早くできるらしい」
 巧がそんなような説明をした。
「班員の名前と、アピールポイントとかを記入して送信…か」
「画面の説明に従っていけば簡単にできるはずだよ」
「おう……よし、できたぞ」
直樹が早速自分の班のプロフィールを載せる。

「まだ8組の子は載せてないみたいだな」

「班のアピールポイントとか書くと言われてもねえ、私達別に出会いたいわけじゃないんだけど…ねえ」
 スマホでそのアプリを立ち上げた恋がそのように周囲に同意を求めた。
「行きたいところ書いたらいいんじゃない?そうすれば、少なくとも行きたいところは最初から同じ人が来ることになる」
 ちなみはそう言いながらガイドブックを開いた。
 「私ここ行きたい。…って作品のモデルの場所なんだよ」

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