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普通の高校に女子限定クラスができた理由
官能リレー小説 - 学園物

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普通の高校に女子限定クラスができた理由 57

 凛音は壁に手をつきながら立ち上がり、男たちが入ってきて出ていった扉を、少しだけ開けた。その向こうは、なんの物音も人の気配もなく、薄暗かった。しかし、床には二人から剥いた服が、無造作に置いてあった。
 「柚月、柚月、大丈夫?服あったよ」


「あっ………ん………」
柚月はまだ心ここにあらず、といった感じだった。
初めてであんなに激しいのはどうか、と凛音は思ったが、自分も同じように狂ってしまったのだから口には出せなかった。

「大丈夫?立てる?」
「…………ごめん…」

2人はゆっくり、服を着なおした。

「みんな、どうしてるんだろう」

 二人は服を着終わった。凛音はその脱衣室の浴室と反対側の扉を、また注意深く開いていった。

 「川瀬さん、来栖さん、大丈夫? ごめんね、こんなことに巻き込んで」
 「先生…」
 その部屋も薄暗かった。泉が一人座っていた。

「授業は終わったんですよね?」
「なんか途中で連れ出されて…」
泉は椅子に座ったまま、2人の方を向く。

「大丈夫?」
「はい…でも柚月は…」
「別に…私も大丈夫です。最初はすごく嫌でしたけど、いつのまにかそれも忘れちゃうみたいな感じで…」

 「ありがとう…そう言ってくれて…」
 泉は2人のところに歩み寄ってそれぞれの両手を両手で握った。
 そして、2人に座るよう促し、自らも席に戻って、さき に皆に説明した、こうなった背景を説明した。

 「そういうわけなんだ。改めて、ごめん」
 「先生、謝らないでください。私は、嫌じゃなかった、です」
 「私も、今は、嫌じゃないです」
 泉は無言でもう一度歩み寄り、凛音、柚月の肩をそれぞれ抱いた。  

 そうして3人は教室に戻った。他の生徒には、もう解散と告げてあったので教室はがらんとしていた。そして凛音と柚月は帰っていった。


 そして、宿泊研修の日が来た。
 恋は、この後合流する男子にどんな態度を取ったらいいかまだ迷っていた。宿泊研修なのだから、解散した後も同じ建物に泊まることになる。彼らも、私たちを、性的な対象に見ているのだろうか? 

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