普通の高校に女子限定クラスができた理由 55
「じゃあ、そろそろ、いかせてもらうか」
男は両腕で柚月の両肩を持ち上げ、隅にあったバスマットまで運び、横たえた。
柚月は引き続き、動きもせず、ただ天井を見ていた。
そこに覆いかぶさる男。
そして男は、柚月のはじめての場所を一気に貫いた。
「いやああぁぁっ!」
でも、ここで上げた悲鳴はこの一つだけだった。柚月にとって、痛みは一瞬で来て、去った。
「ああっ!ああっ!うああああっ!」
「どうだ、気持ちよくなってきただろ!」
「ああっ、あ、ああっ、ああっ!」
柚月は虚ろな表情で男の激しくなるピストン攻撃に喘ぐだけだった。
それでも男は満足そうに腰を振り続けた。
「さあ、我々も始めようか」
「あっ…」
凛音の下半身に男の手が触れた。
太もものあたりに流れる愛液の跡があった。
男は、洗面器に湯船のお湯を汲んで先程からの石鹸を洗い流し、凛音の手を取った。
凛音は、引き続き“早く終わらせて解放されよう”と思っていて、素直に男に従った。心のどこかでこうなることへの期待が消せなかったこたは頭から振り払おうとした。
「よし」
男がプラスチック製の椅子に座り凛音を促す。
「君から入って、動きなさい。できるよね?」
「……はい」
男の肉棒は天井を向いて反り立っていた。
凛音が男の膝の上に跨り、ゆっくり腰を下ろす。
そうして男の肉棒はズブズブと凛音の中に入っていく。
「ああぁっ、いいぃっ、何、この感じ、いいぃっ!」
横で叫ぶ柚月の方は敢えて見ないように、声を聞かないようにした。
凛音は動き始める。この体勢はやったことがあった。なるべく早く終わるよう、急速に上下動していく。