普通の高校に女子限定クラスができた理由 54
男は40代後半から50代くらい。
それなのに下半身の象徴たる部分は自分の彼氏くらい若々しいと凛音は感じてしまう。
(ダメ。そんなこと絶対考えちゃダメなんだから…)
泡で覆われたその部分を凛音はゆっくり手で握って前後に動かす。信じられないくらい硬く、熱い。
凛音は、誤った考えがこれ以上頭に入ってこないように眼をつぶった。そして“終わらせれば、解放されるんだ”と自分に言い聞かせて手のスピードを上げ、それだけでなく先端を集中的に刺激するようにした。
「君、見かけによらず、うまいもんだね」
「……………」
その言葉にも、凛音は反応しない。
ただひたすら、心を無にして目の前のおぞましいモノに奉仕を続ける。
そうすれば、いつかは終わる……
しかしその時。
「あぁあぁ、あぁあんっ」
「!?」
凛音の耳に飛び込んできたのは柚月の甘い声だった。
柚月の後ろの男の手は、柚月の股間の敏感な部分を探り当てていた。柚月にとって、そこは自分でも触れたことがまだなかった、はじめての刺激だった。
「ほら、気持ちよくなってきただろう」
「いや、いや!」
「まだ足りないか」
男は手を加速する。
「ああぁっ、いやああぁっ!」
柚月の泣き叫ぶ声とともに、ぐちゃぐちゃという卑猥な音が次第に大きくなり、凛音のもとにもはっきりと聞こえてきた。
「ああああっ、いやあぁあああ」
「ほらほら、もうぐしょ濡れだぞ」
「いやっ、いやっ!!あぁ!あぁああぁーっ」
柚月がひときわ大きな声で叫ぶと、その次の瞬間にはその声が途絶え、ぐったり男に身を預けていた。