普通の高校に女子限定クラスができた理由 47
吉岡、井田と、相次いで恋と優の中に出していった。
「じゃあ、今日はこのくらいで失礼するか。じゃあ、またよろしく」
優をその場に改めて横たえて自らの一物を仕舞った井田はそう言った。
吉岡も手早くそうして、扉を守っていた男は扉をひとり通れるくらいに開き、井田は出ていく。程なく、他の二人もあとに続いた。
男たちが去っていった部屋は精液の独特のにおいが充満し、その中に恋・優・かすみ、そして泉がぐったりし衣服のはだけた状態で倒れていた。
「まさか、こんなことが起こってるなんて…」
閉じられた小部屋の扉を開け、奥村が姿を現す。
「警察に、連絡しないと」
奥村はポケットからスマホを取り出した。
「それは…やめてください」
「沼尻先生、なぜ?」
泉は横たわったまま答えた。
「私達にとっても、奥村先生にとっても…内々で済ませるのが、一番なんです…」
「だ、だけど、そうしたら今後もこんな…」
「いいんです。私は、覚悟してます」
泉はゆっくり身体を起こす。
恋たち3人の生徒は疲れきってしまったのか眠りについていた。
「私たちのクラス、8組が出来たわけ……奥村先生には知っておいてもらった方が良さそうですね」
泉は、一息ついて、話し始めた。
「私がここ出身、というのはご存知ですね」
「はい」
「…私が高校生だった頃は、私は問題児で、先生方には迷惑をかけてばかりだったんです」
「問題児?」
「想像できるかもですが…不純…異性交友で…しかも、特定の人となんてもんじゃなくて」