普通の高校に女子限定クラスができた理由 39
かすみと優は後ずさりしようとしたが、後ろはもう壁だった。
恋が唯一の入り口を見ると、さっき泉のジャージを脱がせた男が立ってこっちを見ている。
「覚悟はできているのだろう」
恋の目の前の男は念を押すように言った。
「ええ…もちろんよ」
恋が言い放つと、後ろでかすみと優が黙って頷く。
男の口角が少し吊り上がったような気がした。
恋が泉と男たちの行為を目撃し、その直後に襲われ犯された次の日のこと。
恋はかすみと優が自分と同じような被害にあったことを知ったのだ。
「君は確か、穿いていないと聞いている」
男はそう言いながらしゃがんでいき、恋のスカートへと手を差し入れていった。
恋はギュッと目を閉じる。
「ほうら、やっぱりそうだ」
男は遠慮なく、手を恋の脚の付け根へと移動させていった。
男の手は迷うことなく恋の薄布を身に着けていない、一番デリケートな部分に差し掛かる。
恋の身体が小刻みに震える。
(コイツ…)
泉の秘密を知った際に、背後から襲われ犯された、その時の相手が、この男だったのか。
それに気づいた時には、恋は快楽に導かれてしまっていた。
男はニヤニヤ笑いながら、そのデリケートな部分を刺激していた。
「ほうら、体は正直だな。こんなに濡れてきたぞ」
「あっ、ちがう…」
「違うものか」
男は手の動きを早めた。恋の表情は誰の目にも明らかに快楽に酔い始めていた。