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普通の高校に女子限定クラスができた理由
官能リレー小説 - 学園物

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普通の高校に女子限定クラスができた理由 26

その時、廊下の向こうの部屋から人の会話がした。

「ああっ、あ、こんな格好…恥ずかしい…」

力ない口調、か細い声ではあったが、奈津美はそれが泉の声だとはっきりとわかった。
「せ、先生…!?」
奈津美が男の脇を潜ろうとする。
「言っただろう、立ち入り禁止だと」

 男は奈津美の左肩を掴む。
 男は内心でニヤリと笑った。
 “チャンス!”
 しかし、この男、前任者が女子生徒を「力でなんとか」して、配置見直しが入ったあとに着任し、日々ほぼ立っているだけだった。それ以外、具体的なことはほとんど考えていなかったのだ。
 「放して!」
 暴れる奈津美が蹴り上げた脚は、たまたま、その男の股間を、直撃した。

「うぐぅっ!?」
男は低いうめき声をあげ、その場にうずくまる。
奈津美は男に目もくれず、一目散に薄暗い廊下を走った。

「こ、こら、そっちは…!」

奈津美に男の声は届かない。
やがて廊下は行き止まりとなり、そのドアの先から泉の声が聞こえてくるのだった。

 奈津美はためらうことなくドアを開けた。
 ドアの中の三人の人影は一斉にこちらを見た。夕日が強く差し込む逆光の中、奈津美は、服を全くつけず、一人の男に抱えられて、脚を上へ百八十度以上開かれ、もう一人の男に近寄られる泉を見た。

「せ、せんせ…」
その姿は奈津美には衝撃が大き過ぎた。
両手で口を覆い、視線を背けた。

「おや、君は」
「彼女のクラスの生徒ですな、ついに知ってしまいましたか」
2人の男は顔色変えずに言う。

「柳井さん…どうして…」
泉は奈津美を見て、それ以上言葉にできなかった。

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