普通の高校に女子限定クラスができた理由 20
知宏の触り方は、桃子が感じた中では一番優しいものだった。
どこか拙い、ぎこちない感じは初めてなのかな、と思わせる。
「あん、もっと、やってもいいのよ」
「ごめん、俺も初めてで…」
「私も、脱ごうか?」
知宏が一旦手を離すと、桃子は自ら制服を脱いだ。
「あぐっ…ううう、っ」
智里が苦しそうな顔をする。
「初めてなんだね。大丈夫…最初は誰だってそうだから…」
下田は立って、スカートと靴下だけを身に着けた智里に両肩を持たせて自らは智里の両脚を持って、自らのその場所を智里の初めて使われる場所へと少しずつ進めていった。
「痛い、こんな、感じなんですね…」
「すぐ、慣れるよ」
智里の表情が徐々に和らいでいるのを見て、下田はゆっくり腰を動かす。
あくまで智里のことを優先的に考えながら、繋がった先の一番奥深くを目指し突き進む。
「あ、ああっ」
「どうかな?」
「まだちょっと痛い…でも、あっ、なんか、変な、感じ…」
下田はさらに静かに進んでいった。
「なんか、けっこう、大丈夫に、なってきた、みたい、です…なんか、来て、ください、って、言いいたいのかも、です」
「無理しないで」
下田は、智里が本当にそう言っているのか空気を読んで、心配させないように言っているのか、まだ判断できず、引き続き慎重に進める。
下田の無理しない行動により、智里の表情も辛そう、苦しそうな色が弱まり次第に甘い声が上がっていく。
「ああっ、ああっ、先輩…」
「だいぶほぐれてきたみたいだね。このまま早めていってもいいかな?」
「はい、もっと、お願い…します」
その内に梨沙子や日菜子、他の女子部員からは悲鳴のような声が上がりだす。