PiPi's World 投稿小説

普通の高校に女子限定クラスができた理由
官能リレー小説 - 学園物

の最初へ
 169
 171
の最後へ

普通の高校に女子限定クラスができた理由 171


ゆっくり、意識が遠のいていく感じ。
それでも綾音は心から良かった、と思える気持ちでいっぱいだった。


「綾音」
しばらく眠っていた感覚から、目が覚める。
傍らには杏南がいた。
杏南もまた、スッキリしたような表情だった。

 杏南も、その隣にいる巧も、タオル一つまとっていなかった。
 亜美羽の方は、変わらずだった。綾音が眠っていたと感じた時間はほんの少しだったかもしれない。基弘も、隣でまだ裸だった。
 「杏南…広瀬君と、どうだった?」
 「うん…とっても、よかったよ。綾音も、やっぱり、広瀬君と…ヤる?」
「うーん、ちょっと興味あるけど、今は疲れちゃったしまた今度でいいかな…」
「うん、チャンスはまだあると思うよ」

そう言って、また少し眠りにつく綾音。

やがてすべての部屋が就寝の時間を迎え、合宿の夜は更けていく。

 そして、異性を迎え入れた部屋も、そうでなく夜を過ごした部屋も、同じように朝を迎えた。
 最後の朝、浴室は男女分かれて、汗や、その他の液を、流した。

 朝食を取って、クラスごとのバスで帰途につく。

 「ねぇ、みんな、ヤったの?」
 8組のバス。普段からやや空気を読まない発言をする野々宮みゆが、バス全体に向かってそう言った。
 「そう言う、みゆちゃんは、どうしてたの?」
 静まり返る中、奈津美が、淡々と、応じた。

みゆが周りのシーンとした空気を一旦確認した後、

「うちの班はヤった」

また静まり返る。

「決して悪い思い出じゃなかったからさ」
「うん、それはわかる」
近くに座っていたエリカが答える。

「それだったらいいんじゃないかな。私たちだってそうだったよ。まああんまり大声で言うことじゃないけど」
奈津美は窓の外を見ながら言う。

SNSでこの小説を紹介

学園物の他のリレー小説

こちらから小説を探す