普通の高校に女子限定クラスができた理由 161
「それは、違うと思う」
巧は首を横に振って言う。
「望月さんが無理に明るく振る舞っているようには僕には見えなかったな…アイツらと心から楽しもうって風に促しているような、そう僕は感じたけど…」
綾音が巧の隣に座る。
「じゃあ、私たちも…」
綾音は股間を隠していた手を外した。
「シャワー、浴びようか」
綾音は、見るからに緊張しながら、巧に手振りで、一緒に立ち上がるように促した。
巧も手をどける。綾音も杏南を顔を背ける。
そして巧はシャワーのお湯を出す。
緊張をほぐすように温かいお湯を浴びる。
最初は顔を背けていた杏南が巧の方に向き直る。
下半身の一部分が膨らんでいた。
(これが…)
「広瀬くん」
綾音が巧に声をかける。
「身体、洗ってあげようか」
「…いいのか?」
「うん」
綾音は決然と言い、手を洗ってからボディソープを手に取り始めた。
「あの、私も、洗っていい?」
杏南の声がした。巧が声の方を振り向くと、杏南は彼が思ったより近くに立っていた。
「あ、ああ、もちろん」
杏南と綾音が巧の両サイドに構え、ボディソープとスポンジを用意して泡立てていく。
(いいとは言ったけど、いざ受けるとなると緊張するな)
「うまくできるかわからないけど」
「頑張るね」
巧の身体に2人のスポンジが滑る。