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普通の高校に女子限定クラスができた理由
官能リレー小説 - 学園物

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普通の高校に女子限定クラスができた理由 149

「みんなで来れば良いのに」
「あいつはちょっと変わった奴だから…昼の時でもそう思ったんじゃないかな」
「そうかなぁ」

しばらくそんな話をした後、杏南が男子3人に向かって
「せっかくだし、君たちにも」
とお菓子を振る舞う。
「おー、あるんだ」
「ありがとう」

 6人でお菓子を食べ始める。
 「ねえ、望月さん」
 勝が切り出す。
 「望月さんは今日はもうお風呂入ったの?」
 亜美羽は遼をちらりと見た。
 「え、何で?」
 「さっき、『キミ、お風呂はもう入った?』って聞かれたから」
亜美羽のぱっちりとした瞳がさらに見開かれる。
しかしその驚きの表情はすぐに微笑みに切り替わる。

「うん、入った。でもお風呂は大好き。何度でも入っていたい」
「亜美羽はお風呂大好きだからねぇ」
綾音も笑う。

「キミたちが入ってないのなら、一緒に入る?」

 「え、ちょっと、亜美羽、それどういう…」
 乗り出して口を挟む綾音を杏南が制止して、耳打ちする。
 「亜美羽ってちょっと行動謎じゃん。ここは黙って観察しない?」
 そう言われ綾音は引き下がる。

 言われたことを遼は直ちに巧に送信する。

 巧は一人の部屋で、受け取った情報をスプレッドシートに転記していった。
 そしてニヤリと笑ってつぶやく。
 “望月亜美羽。今のところこの子が一番面白そうだ”

「………で、亜美羽、ホントにお風呂入るの?」
「彼らが入りたいっていえば、もちろん」
綾音の問いに亜美羽は平然と答える。
普段の教室でも仲は深まってるとはいえ、杏南と綾音にはまだ亜美羽の行動や思考は全くわかっていなかった。

「じゃあ、俺ら全員入るって言ったら」
「もちろんOK」

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