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普通の高校に女子限定クラスができた理由
官能リレー小説 - 学園物

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普通の高校に女子限定クラスができた理由 145

昨日?忘れ物?
亜美羽は疑問に思った。
なぜ今?ほんとに必要なものなのかしら。
その疑問はパッと口に出てしまう。

「影山くん」
「…?」
「ねぇ、嘘だよね?」

一瞬、沈黙。

「……………ごめん、誰もいないと思って。俺もシャワー浴びようかな、って…ごめん」

 亜美羽は昨日の会話を思い出していた。
 この部屋にユニットバスがあることを見つけて「男子部屋には風呂ないんだ」と言ったのは遼だった。
 
 「大浴場で浴びれば?」
 「ひとりで浴びたくて」
 「ひとりで?」
亜美羽は遼に疑問の視線を向ける。
遼は亜美羽から視線を逸らした。

「男だって、いろいろあるんだよ」
「そう」
亜美羽はぷいと遼に背中を向けシャワーを浴び直す。勢いの良い水音が再び室内に響く。
遼はその場に立ち尽くしたまま。
亜美羽の小柄なのに出るところは出た身体に、股間が反応してしまっていた。

 遼がそのままその方向を見ていると、不意に扉が少し開き、亜美羽が一瞬顔だけ出した。
 「じゃあ、私が浴び終わったら、浴びたら」
 遼が応えるより前に亜美羽はシャワーに戻った。

 「あ、ありがとう」
 多分聞こえないと分かりつつ遼はそう口にした。

やがて水音が再びして、亜美羽がシャワーを浴びだす。
遼はその場に立ち尽くしたままでただその音を聞いていた。
「……まいったな」
下半身に視線をやった。少し膨らんでいる気がした。

「はい、おまたせ」
「ああ…」

少しして、亜美羽と遼が場所を入れ替わる。
遼はまだドギマギしていたが、亜美羽はもう見られてもいいやと言った感じで遼の前で身体を拭き、服を着なおし出て行った。

夕食の時、亜美羽は終始ニコニコしていた。
同じ班の今津杏南と湯浅綾音には、その理由は全くわからなかった。

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