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普通の高校に女子限定クラスができた理由
官能リレー小説 - 学園物

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普通の高校に女子限定クラスができた理由 116

 「入って、いいのかな?」
 知宏が訊ねた。彼らはまだ服を脱いでいなかった。

 「私、出ようかな」
 まだ腕で胸を隠した状態の舞が言った。
 由梨花は、浴槽の後ろの壁に背中をつけた状態でこう言った。
 「でも、私たち、校内の男の性欲処理に使われる運命。だったら、ここで出ても、もっと嫌なことあると思う。それに、優梨子も戻ってくるんだし」

「由梨花…」
舞は由梨花のいる浴槽の奥に移動する。
「ちょっと、見てみるだけ。まずは、ね。優梨子は多分、大井くんを連れてくると思う」
「うん…」

由梨花は知宏たちの方を見て言う。
「みんな、入って、どうぞ。ここじゃないと、話せないことも、きっとある」

 知宏たち5人は、その声に服を脱ぎ、タオルで前を隠しながら女子風呂に入っていき、浴槽の手前の淵と奥側と少し離れて互いに自己紹介した。
 「みんな、運動部なの?」
 「うん、もともと、水泳部つながりとか、サッカー部つながりとか、あって」
 由梨花の質問に知宏がそう応えた。
 そして、由梨花は五人を見渡してこう言った。
 「さすが運動部、みんな、鍛えてる、って感じ…」

 その時、扉がガラリと開いた。
 「ただいま!」

優梨子が戻ってくる。
1人の男子生徒を連れて。

「なんだ、大井じゃないか」
優梨子の班の男子、大井雅人。崇央や知宏とは同じクラスだ。
「水口さんに誘われてきたけど、どういうことなのかな」
「みんなで交流だよ」
桃子が言う。

 「大井は、水口さんとかの部屋に行ってたのか?」
 知宏が聞く。
 「いや、奥村先生、行けって言ったけど、なんか、いろいろ考えてるうちに、行けなくって、そんで今、水口さんに呼ばれて」
 崇央がちょっとニヤッとして続けた。
 「じゃあもしかしてまだヤってない?」
 雅人は半歩下がり、扉のレールに足がかかるくらいのところに来た。
 「ヤる、なんて、そんな…ああ、運動部は、普段からヤってるって、ほんとなのか?」
 
 「そんなとこいないで、もっとこっち来たら」
 由梨花が、自身も浴槽の端から少し前に出て言った。

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