生贄の苗床が神獣様に溺愛されました! 13
〈マツリよ、そなたは何故に我の言いつけを破ったのだ〉
リオ様が溜め息混じりに投げかけてきた。
〈よりによって、神獣界で最悪のコヤツにだ〉
〈あらぁ、リオちゃん。お褒めに預かり光栄よ。お礼にキスしたげる〉
リオ様、顔を歪めながら僕を追いかけてくれてる。段々ととんでもないことしたことに気がついた。
「リオ様、ごめんなさい。僕、僕っ」
〈話は後じゃ。まずはおぬしを早く取り戻さねばな〉
〈あらぁ、もうすぐ私達の住み家よ?大丈夫かしら?〉
犬は楽しそうにリオ様をからかっている。
〈くぅ、小娘が調子に乗りよって。だが、我の方が力は上だぞ〉
〈その割には焦ってるように見えるわぁ〉
〈黙れ、今すぐに解放すれば許してやらんこともない〉
〈ふ〜ん、まぁ、どうでもいいわぁ〉 そう言って、お姉さんはスピードを上げた。
〈マツリよ、少し我慢するのじゃ〉 リオ様は僕の頭に向かって手を伸ばした。
〈今、開放してやるからの〉 すると、リオ様の手が眩しく輝き、辺りを照らした。
〈キャー。何すんのよぉ〉 お姉さんは目を覆っている。
〈これで、手加減なしじゃ〉 リオ様は更に力を込める。
〈ちょっと待ってよぉ。ワタシ、これでも一応神獣なんだからね?〉
〈安心せい。そ奴は特別製での。少々では壊れたりせんわい〉
〈そうゆう問題じゃないのよ!〉
気づくと僕はお姉さんから離れていた。
〈さあ、行くぞ!〉
〈ちょ、まっ、きゃああああ!〉 お姉さんの悲鳴が後ろから聞こえたけど僕はリオ様に連れられてその場を後にした。
「リオ様、ごめんなさい。ごめんなさい。僕、僕」
〈もうよい。我がもう少し遅ければ、取り返しのつかぬことであったのだぞ〉
僕はリオ様にしっかりと守られながら、社へと戻った。
〈アヤツはな、他の神獣の苗床が大好物でな。例え孕み女であろうとも気に入れば浚い、我が物にし、産まれた仔と苗床を繁殖させて楽しむタチの悪いヤツでな。嫌われておる〉
リオ様が説明してくれた。
「本当に申し訳ありません」
〈うむ。これからは我との約束は守るのじゃぞ〉
「はい」
〈さあ、じゃあ悪い子にお仕置きせねばな〉
リオ様は僕にまたがるように覆いかぶさった。
〈うむ。この姿ではお仕置きできぬな。〉
リオ様はそう言うと光ったかと思うと人型に変化した。
〈これで手を使えるな。本来の姿では爪を立ててしまうしそもそも指が太くて入らないからな〉
そう言いながらリオ様は僕をうつ伏せにして腰を持ち上げた。
〈さあ、覚悟せよ〉 リオ様は僕のお尻の穴を舐め始めた。
「ひゃあっ」
〈ククッ。ここをこうされると弱いようだな〉
僕は毎日リオ様から体中を舐められたり、僕がリオ様を舐めたりして過ごすようになり数日が経ったが、リオ様からお尻を舐められるのだけは、慣れなくて、変な声を上げてリオ様にいつも笑われてた。
〈いよいよ、目覚めれば成熟の儀よ〉
リオ様からそう言われ、僕もいよいよと思って来た。