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もうじき
官能リレー小説 - 人妻/熟女

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もうじき 4

そのまま、もう一度射精するまで脱力した愛人を抱きしめて、再びピストン運動を再開した。
「あぁん、先生っ、私おかしくなっちゃうよぉ、あんっ、あぁん、ひうっ!!」
「素敵だよ、綾香っ!」
一度射精したせいか、長持ちして心ゆくまで、愛人の火照った女体を責めまくった。
いつもは一度射精すると萎えてしまい、それでも二人で抱き合ったまま、どちらかが先に眠ってしまうのである。
すぅ、すぅと、愛人が口元に微笑のようなものを浮かべたまま、穏やかな寝息を立て
無防備な姿で寝入ってしまった。
(旅の車の運転で疲れていたからか?)
連続二回射精するなんで十年以上、まだ若い新婚時代ぐらいにあったぐらいで、最近では、そんなことはないとあきらめていたが、疲れマラというのは本当にあるんだと苦笑した。


セックスのあと汗ばんで、なぜか眠気がさめてしまったが、普段は見せない淫らで無防備な愛人の姿や蕩けきって悦楽の叫びを上げていた表情のあと、満足そうな穏やかな寝顔を見ていると、起こすのはかわいそうだと思った。
そっと、浴衣だけを着て部屋を出ると露天風呂に向かった。
清掃中でなければ二十四時間、客が他にいないので利用しても大丈夫と聞いていたからである。
「ふぅ……」
温泉につかって、目を閉じていると先刻の愛人の乱れっぷりが、まぶたの裏に焼きついたように浮かんできた。
四年間つきあってきて、本当は綾香は満足していなかったのではないか。
しかし、もうすぐ別居中の娘が成人したらちゃんと離婚して、自分と結婚してほしいと綾香は旅行の車内で、緊張した表情で告白してきた。
「僕でよければ、よろしく」
綾香のプロポーズを承諾したことも、彼女の今まで隠していた欲情を解放して大胆になるきっかけになったのかもしれないと思った。
少し気になったのは、綾香も自分も興奮と快感に騒ぎすぎてあえぎ声や叫び声を他の部屋か廊下で、誰かに聞かれてしまったのではないかということだった。
露天風呂も深夜で、とても静かである。
翌朝にでも、綾香は「おさかんだったわね」と冷やかされたりしないだろうか。
大きな旅館ではなく民宿だから、部屋数はさほど多くない。
客商売だから慣れているのだろうか。
とりとめもないことを考えていると、艶かしい声が聞こえてきた。
「あぁっ、んっ、あっ、はぁっ、あぁっ、んっ、あっあぁっ、っあ、んんっ、んっ、ああぁっ!」
声は女湯のほうから聞こえてきた。
胸がドキッと高鳴った。
(えっ、今のは……)
聞き間違えたかと思ったがそうではない。
「んぅ、ああぁん、あっ、あぁっ……」
反響する声から誰か特定するのは困難だ。
ただ、最初に思い浮かんだのは、民宿の女将の香織である。
(オナニーでもしてるのか)
とても信じられなかったが、それ以外は考えられない。

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