人妻水着コンテスト 2
そして、なんだかんだでコンテスト当日。
由紀子の夫は2年間の海外主張で留守にしていたから、二人でコンテスト会場に来ていた。
会場の控室の中、
「似合ってますよ。その水着。」
「そんなにジロジロ見ないでほしいな。恥ずかしいから。」
由紀子さんは白いワンピースの水着を着ていた。
だが何か違和感を感じる。
「この水着、あの人が選んでくれたのよ」
普通の水着なのに妙に色気を過剰に感じる。
僕の視線は吸い寄せられ、凝視した事で違和感の理由に気づく。
「あの…その水着もしかして…」
「いやん、バレちゃった。あの人の命令なの。さっき写メ送ったら、こうした方がいいって言われたの」
由紀子さんの水着は、裏地のパッドなどが外され、乳首のでっぱりなどが浮き出ていて、水に濡れでもしたら、透けてしまう状態になっていた。
「では、参加者の方はこちらに並んで下さい」
運営の人が参加者に声をかける。
「それじゃあ、行ってくるわね」
由紀子さんはその格好のまま行ってしまった。
僕は観客席でコンテストを見守る為に移動した。
その場でしばらく待っていると、会場の音楽が変わりコンテストが始まった。
『皆様方これより水着コンテストを始めまーす!
どうぞお楽しみくださーい!』
聞き覚えのある声が会場に響く。
いやな予感がして司会に注目すると、それは僕がお金を借りてるヤクザの若い組員だった。
「おやおや、そこに居るのは矢部くんじゃありませんか。
返済日は明日までですが、こんなに所に居て大丈夫なのかな?」
運悪くヤクザにバレ絡まれる。
「うちの兄貴は約束を守る奴には優しいけど、約束を破る奴には怖いぜ〜」
「大丈夫です。期限までには必ず返しますから」
「頼むぜ矢部ちゃ〜ん」
脅すだけ脅して、ヤクザは司会の仕事に戻って行った。
どうやらこのコンテスト、ヤクザが副業で行っていたようだ。
参加者のたちのレベルがそんなに高くなかったのもあって由紀子さんが難なく優勝した。
控室の中
「ふふ。うれしいわ。ほんとに優勝できるなんて。」
「僕もうれしいですよ。」
「あっ。借金を返しに行くときは私も一緒に行くわ。あなたのことが心配だから。」