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幼馴染の母親に
官能リレー小説 - 人妻/熟女

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幼馴染の母親に 18

丁度バスタオルに身体を包んだ裕子さんと鉢合わせになった。
洗面所は脱衣所兼用なので裸の人がいても不思議ではないけどシャワーを浴びたばかりの艶っぽい姿に驚いて僕は回れ右をした。
「あ、ごめんね修一君。おはよう。朝ごはんが終わったら体温計ろうね」
そう言うと優子さんはスタスタとリビングの方に姿を消した。
誰もいなくなった洗面所に入ると僕は落ち着こうと深呼吸をしたが脱衣所に残る蒸気が胸に広がる。
シャワーを浴びただけなのか石鹸の香りはしなかったけど汗を含んだ水の匂いが余計に僕をドキドキさせる。
そんな僕の感情を見透かしたか希ちゃんは僕の足に方をぶつけてきた。
洗顔歯磨きを済ませてリビングに入ると朝食の支度が済まされていた。
目玉焼きがメインのおかずの和食だった。
自炊ではゴロゴロに切ってしまうけど、1センチ以下の賽の目に切られた豆腐の味噌汁が香ばしいし舌触りが全然違う。同じ素材でも丁寧に切って仕上げるのではこうも違うんだなと思いながら染み渡る塩分に僕はホッとする。
朝食が終わって真由理さんに差し出された体温計を湧きに挟んむ。
暫くして検温終了のアラームが鳴る。
出してみると37度ちょっとを表示していて僕は驚いた。
もう、すっかりいいのになんで体温が高いんだろうと。
優子さんも不思議がっていたけど、朝飲んだ薬の種類を調べだすと希ちゃんがソワソワし始めた。
その様子に真由理さんは何かピンと来たらしく希ちゃんを見つめた。
「希〜」
悪巧みを見破った大人の余裕の篭った問いかけで希ちゃんは裕子さんに呼ばれた。
「これはひき始めに飲むから治ってから飲むものじゃないのよ?」
「ごめんなさい…」
優子さんの言葉に消えそうな声で謝る希ちゃん。
何を怒られてるのか分からないでいたら真由理さんが葛根湯より体温を高くして治す薬だと説明してくれた。
市販されているから心配ないと言い添えた。
「上がっちゃったならしょうがないから修一君、今日は休みなさい」
僕が優子さんにそういわれると希ちゃんの顔がぱぁっと明るくなった。
「けど、昼にはもう帰れるわね。明日の支度もあるから落ち着いたら帰るのよ」
そう言うと希ちゃんの顔は泣きそうになった。
私も休むと言う希ちゃんを引き摺るように真由理さんが連れて行くと家は静かになった。
優子さんが家事をする音とTVの音声に支配される。
僕は体温を落ち着かせるために寝なさいといわれて布団に潜ると眠れないだろうなと思っていたのに眠りに落ちた。
ピンポォン
チャイムの音に目が覚める。
自分が住んでいるアパートのチャイムと違う音に慌てる必要は無いなと惰眠を貪ると玄関から言い合う声が聞こえた。
「お母さんが来たなら私に連絡ください。母がなんと言おうとも私は貴女を守って見せます」
「どうぞうちに構わないでください。何も私達は命を狙われているわけではないのですから」
「しかし、ここを明け渡せとか、真由理ちゃん達を引き渡せとか普通じゃありません」
「その普通が通用してしまうということは貴方が分かっていることではないのですか?」
会話から優子さんに気のある亡くなった旦那の兄なのだろう。
そこで昨夜引っかかったけど何が引っかかっていたのか分からないでいたものに気付いた。
兄がいるのに和太郎
太郎は長男を示す名前なのに次男につけられている。
あのお婆さんがそんなこと知らないことがありえるだろうか。
僕は客間から様子を伺おう廊下を見ると、優子さんが上がり框の前に座して義兄の対応をしていた。
まるで家に上がられるのを阻むような雰囲気だったが実際に拒んでいるのかもしれない。
部屋から出した顔に気付き目と目が合った。僕は隠れるべきかと思ったけどそのまま軽く会釈をした。
「君はそこで何をしているんだ?」
まるで間男でも見つけたかのような怒気をはらんだ声で尋ねられ僕は返答に困ると優子さんが
「修一君は出張してる友達の子供よ。先日まで風邪で寝込んでたからうちで看病してるの。こそ泥でもなければサボりでもないわ、そんな声を出さないでください」
優子さんがピシャリと言い放つと心底申し訳なさそうに謝られた。
その後、何かまた起こったら連絡をくれと念を押して引き上げていった。
僕は洗濯された私服に着替えて家に戻る前にリビングで優子さんとお茶を飲んだ。
そこで優子さんの亡き旦那の兄の名前が『耕太郎』と聞かされた。
兄弟で『太郎』という名をつけられていることに僕は凄く不自然さを感じた。
そして去り際の耕太郎さんは口ではお大事にと言ってはいたものの、目は敵を見るような目で僕を見ていた気がした。

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