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幼馴染の母親に
官能リレー小説 - 人妻/熟女

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幼馴染の母親に 17

「あんたら、この家を売る気だそうだね」
出されたお茶に手も付けず、お婆さんは突然切り出した。
「ええ、そうです。和太郎さんがいなくなって娘二人を育てるのにはここは大きすぎますので」
和太郎とは優子さんの他界した旦那で、真由理さんと希ちゃんの父親の名前だ。
そして優子さんはまだ希ちゃんには話していないこととお婆さんには話してないのに知られていることに怯むことなく応えた。
「ふん、浅ましいね。夫が死んだら早速金をかき集めだすとは。言っとくけど、この家と土地は和太郎の持ち物であんたの物じゃない。あの子が死んだのなら私の元に戻ってくるんだよ」
突然の言葉に優子さんは呆然とするがすぐに我に返った。
「義母さん、どういうことでしょう?遺産の相続は弁護士に立ち会ってもらって決まったはずですよ?」
「書類があるんだよ。和太郎と私のね。この土地は長女が結構適齢期になる前に和太郎に何かあったら私が管理するってね」
そう言うと後ろに控えていた運転手兼付き添いの男性がスーツの懐から書類の写しをテーブルの上に出した。
「そういう話があったのならなぜあの時に言っていただけなかったのですか?」
「まさかすぐに売り出されるなんて思わなかったからね。せめて真由理が結婚適齢期になるまで待ってやろうと思ってたんだよ」
その後、和太郎の喪も明けてないのに金にがめついなどと言葉が続き、そこから耳を疑う言葉が出てきた。
「そんな薄情な女に孫娘を任せられないね。真由理と希はうちが引き取るよ」
リビングに沈黙とは違う静かな空間が生まれた。
開いた口が塞がらないとはまさにこのことなのだろう。
希ちゃんは何を言われてるか理解仕切れていないだろうけど母親から離れてお婆さんの家で生活しろといわれているのは理解できているようだ。
元からお婆さんは好きではなく、前から文字通り距離を置いていた。
そして今は楽しみにしていた氷菓を冷凍庫から出したら仕舞わされたのでその感情はさらに大きくなっているようで今にも癇癪を起こしそうになっていた。
「だいたい嫡男すら産めないのに家を支えられると思ってるのかねぇ」
その言葉に僕の中で何かが切れた。
「産み分けって聞くと思い出すな」
突然口を開いた僕にお婆さんは忌々しいとばかりに視線を飛ばしてきたが僕は続けた。
「いえね、子供ができるとき、男の昂ぶりが大きいと女の子ができて、女の昂ぶりが大きいと男の子ができるって。そう考えると男が二人生まれてきたってことはお爺さんはよっぽどテクニシャンだったんでしょうねぇ。まあ、都市伝説と言うか俗説ですけどね」
そういい終わる頃にはお婆さんの顔は怒りに赤く染まり、金剛力士像の様に目を見開いていた。
後ろに控えてる付き添いは震えを抑えるため身を固くしながら表情を殺していた。笑いの衝動に堪えているのだろう。
その後、お婆さんは表情をそのまま固めて帰っていった。
退出際に優子さんはお婆さんに
「家や土地はともかく、この子達は絶対に渡しません」
と毅然と言い放った。
お茶を入れなおして僕達は思い息を吐き出していた。
ようやくパピコにあり付けた希ちゃんはすっかり気分が沈んで味わえていない様子だ。
「ごめんね、みんなの前で下品な話をして」
沈黙を破ろうと何とか出した僕の言葉がそれだった。
どちらにしても希ちゃんの前では不味かったといまさらながら反省をした。
すると優子さんと真由理さんがブルブルと震えだし、はしたなくも大きな声で笑い出した。
希ちゃんは頭の上にハテナを浮かべながらパピコを吸っていた。
話に入ってこようとする希ちゃんをはぐらかそうとするも笑いの発作が起こってそれどこではなくなっていた。
機嫌が悪くなりそうになる希ちゃんに僕の分のパピコを差し出すとむくれながらもそれを吸った。
今回の件は弁護士に相談することにして今夜は寝ることになった。
祖母は政財界に影響力があるので法律的にはどうこうが通用しないところがあるそうなのでどうなることやらと優子さんは心配半分呆れ半分と言った感じだった。
そして布団に潜ると一緒に潜り込んできた希ちゃんに優子さんたちに相談し忘れていたことを思い出した。
希ちゃんが寝付くまで腕を取られないように気をつけていたけど、油断したのだろういつの間にか袖をつかまれて、関節技をかけられるように抵抗をしようとしたときには既に手は希ちゃんの股間に吸いこまれて太股に挟まれていた。
自分の手が何に使われているのかを理解してしまった今、熱い肉に挟まれてる感触は嫌でも僕を性的興奮に駆り立てた。
おかげで目が覚めてもすっきりせずに重だるい。
僕が起きると珍しく希ちゃんは飛び起きて布団から出て行った。
ハッとして布団を捲る。
そこには予想していた濡れた地図は無かった。
何を急いでいるのだろうと思っていると薬と湯飲みに入れてきた水を差し出してくれた。
「かんぽーやくだからゴハンの前にのむの」
薬の包みには漢方薬メーカーのロゴが印刷されていた。
封を切って茶色い顆粒を口に入れて水で流し込む。
もう治ったと思い、僕は布団から出て靴下を履くと顔を洗いに洗面所へと向かった。

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