スワッピング ハイスクール 78
「わざわざ、ありがとう」
たまきは、妊娠がはっきりしてから、お腹に帯のようなものを巻いている。それは、恵太も美香も、あの手紙のあと保育園で会って知っている。出てきたたまきも、基本的にはそれと同じ服装である。
「はしめまして。たまきと、小学校から高校まで同じの、西方、さくらです」
「同じく、みずほです」
そういって、そろって頭を下げたさくらとみずほは、一切何も着けていなかった。
「はじめまして、鈴木恵太です」
「妻の美香です」
恵太と美香は、さくらとみずほに挨拶する。
「あ、ここではなんですから、中に入ってください」
「では、お邪魔します」
「お邪魔します」
恵太と美香は、たまきに従って、部屋に入った。
部屋に入ると、リビングに通されると、リビングに一人の少年がいた。
「あ、紹介しますね。わたしたちの弟の、晃太です」
「西方晃太です。小学5年生です」
お辞儀をする晃太。
やはり何も着けていない晃太の、まだ成長しきっていない体に対しては立派な、そうなればすぐにでも、と言わんばかりに準備ができたモノを見て、美香は一瞬たじろいだ。
しかし、次の瞬間には"恵ちゃんと、やりはじめたのは、ちょうど、このくらいの歳のころだったかなあ。恵ちゃんも、脱いだらこんな感じだったかなあ"と、少し昔を振り返った。
「あの、たまきさん、こちらも、脱いだ方がいいのですか?」
恵太がおずおずと聞いた。
「あ、気にしないでください。私たちが楽だから着ていないだけなので」
「下も着ないのですか?」
「それは人によります。少なくとも西方家は、公共の場所以外では、そうです」
新体操の演技が目に浮かぶような、整ったボディのさくらが、恵太の近くに来て、そう言った。
「そうなんですか。せっかくお呼ばれした訳だしみんなに合わせましょ」
美香そう言うと服を脱ぎ始める。剛の選んだエロ下着が露わになると晃太の視線が美香に釘付けになる。
下着といっても実用性皆無でただただその身体を卑猥に彩ることだけを考えてデザインされたものなのだから晃太の反応も納得というより極く自然な反応であろう。
美香はそんな晃太の視線に気づくと「晃太くんが気に入ってくれたみたいだからこのままでいますね」と脱ぐのを止める。
恵太はそんなやりとりを見ながら裸になる。
「晃太君のこと、聞いてなかったので、ちょっとびっくりしましたよ」
下着姿の美香は、キッチンに向かうたまきにそう声をかけた。
「ごめんなさいね。私も、来るって聞いたのは結構直前で」
晃太が美香の前に来た。
「すみません、僕のわがままで」
晃太は、こう話を続けた。
やはり、早く結婚を目指すなら、妊娠経験のある人とお近づきになりたいが、クラスメートとかだと、妊娠中の人はいても、もう出産して…という人は少ない。そこで年上のお姉さんなら、と思っていたところで、姉のところの話を聞いて、ちょっと無理を言って来させてもらった。