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スワッピング ハイスクール
官能リレー小説 - 寝とり/寝取られ

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スワッピング ハイスクール 48

「たまきさん…たまきさん…はっ!夢か」
「どうしたんですか?恵太さん、汗びっしょり」
「恵ちゃん、寝言でたまきさん呼ぶなんて!」

 美香が、恵太を軽くたたいた。
 4人でイッたあと、みな横たわっていた。恵太は一瞬眠りに落ちたようだった。

「いや、ごめん、美香、怖い夢だった…」
「どんな夢だったの?」

 恵太は唾を飲み込んだ。

「最初はいい夢でした。たまきさんの妊娠がわかって、4人でよかったよかった、って」
「正夢になるといいな」
 たまきはすかさず言った。

「すると突然、天から『ゼロから始めろ』のような声が降ってきて、真っ暗になって…」

 恵太は背筋を伸ばした。
「俺たち、何か神の怒りに触れることをしたと思いますか?」
「少なくとも、妊娠すること/させることは、俺たちも幸せ、国も幸せ、誰にもとがめられることではない」
 剛が腕を組みながら言った。
「言葉づかい…みたいな話も夢の中ではでてきたような気はします」
 たまきは、見上げるような眼をして、言った。
「私がちょっと信じてるファンタジーで、この世界は複数の神がつかさどっている、っていうのがあって」
「複数の神?」
「神にも、それぞれいろんな考えがあって、神の間で意見が合わないこともある…恵太君の見たその夢って、私たちが神の怒りにふれたわけじゃなくて、神同士のやりとりだったかもしれないよ」

 残り3人はポカンとして聞いていた。

「ちょっと、おまじないを唱えてみる」

 たまきは、そのまま立ち上がって、カーテンを開けて、窓の外に向かって、なにやら唱え始めた。
 そして、最後にアルファベット三文字らしき音を唱えて、また戻ってきた。

「これで、きっと私たちの運命も、いい方向に行くよ」


少し休憩をしようということになり、何となくテレビをつけると今の結婚制度になる前のドラマの再放送が流れていた。

「この頃って、避妊してたんですよね?」

原因不明だが、年々妊娠率が下がりつつある昨今、避妊と言う考えはマイノリティーで一部のマニアがする程度になっている。
さらに、生まれてくる子供に影響が出る場合があることが判明したため、排卵誘発剤の類は使用が禁止され入手も極めて困難になっている。

「妊娠したくないのにセックスするって意味がわからないよね?」

医療の進歩で性病の心配のなくなった現在は誰とでも生セックスが基本である。


「お腹空かない?ルームサービス取ろうか」
 たまきがそう言った。確かに、日が暮れてだいぶ経つが、まだ4人とも夕食を食べていなかった。

 4人は、タッチパネルで料理を注文した。

「このころは、中絶、っていう名前で子供を殺すことも結構あったんだってね…今考えるとなんてことを…そして妊娠をきっかけに結婚することを『できちゃった婚』とか言って。妊娠を喜ばないみたいな結婚なんて…」
 たまきは、普段はあまり見られない、ちょっと険しい表情でそう言った。
「そんな言葉があったんですか…」

「それで、結婚しても、30歳くらいだったんだって…このドラマの登場人物も、独身のはず」

 たまきは、リモコンを操作して番組の情報を表示させた。
「それから子供作ったんですか?」
「当時はまだ、三十代は子供が作れた。女四十歳が、今の感覚でいうと、二十歳くらいだったんだって」

 妊娠率の低下は、女性が年を重ねると著しくなっていた。今では、女性は二十歳で妊娠しなければ、もう妊娠するチャンスはかなり少ないと考えられている。

「二十歳過ぎたら妊娠可能性が著しく減るんだ、って論文が発表された時には、混乱した…その時はまだ、十代で結婚しようとか子供を作ろうと思う人は少なかったから…私、ちょっと現代史は興味あったからそれなりにやったのよ」

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