スワッピング ハイスクール 35
「耕司くん、持てそうだしエッチも好きっぽいから大変でしょ?」
「そうね、でも二人っきりだとスゴく優しいの。だからキライになれなくって…」
美香と絵理子は話し込んでしまう。
仕方ないかと、恵太は一人で恵美を教室まで迎えに行くことにした。
性教育が開放的になり、さらにそれの推進のために作られた学校に附属する施設なだけあり、園内では裸で走り回る子供の姿もちらほら見かける。恵太は自分達の故郷は相当時代遅れなんだと実感する。
恵美も、迎えが来たと聞いて、服を着始めたところだった。
「パパー」
恵美は下着だけで、恵太の方にかけてきた。
「入学式おつかれさまです」
たまきさんが、朝と同じ姿、同じ笑顔で、恵太を迎えた。
「ありがとうございます」
恵太は、なにかたまきさんにさらに話しかけなくては、と思った。
「あの、たまきさん…やはり、ご結婚なされていないのですか?」
たまきさんは笑みを絶やさなかった。
「ええ、機会なくて」
周囲の環境で勘違いしがちだが今のご時世、恵太達のように結婚することが出来る人は一握りである。
原因は不明だが、出生率は下がり続け子孫繁栄を出来ると言うことはそれだけで様々な優遇を受けられる。
子育てのサポートも充実していて安心して子供を預けられる環境を作ることで、子作りの機会を増やすのも政策だったりする。
恵太達がそういう恵まれた環境で生活出来るのはたまきのような人たちのサポートのおかげである。
「そうなんですか〜、僕でよければお手伝いするんで誘って下さいね」
社交辞令にも取れるが、恵太なりのアプローチである。
「ホントですか?では今度お願いしますね?」
社会人になると仕事もあるので子作りの機会が減っていく。さらに効率を求めるようになるためパートナーには妊娠したりさせたりの経験者を求めるようになってしまう。そうなるとたまきのような妊娠経験のない女子はますます機会がないのであった。
恵太「それじゃあ、何時が良いですか?」
恵太が言ったことに、たまきは考えた。
たまき「それじゃあ、2週間後にお願い出来ますか?」
恵太「2週間後ですか?」
たまき「はい。確か、もうすぐ生理が来る予定なので、生理が終わってからの方が良いですよね。」
恵太「そうですね。って、もしかして・・・。」
恵太は、たまきが言ったことにビックリしていた。
たまきと約束をすると話を終えた美香がちょうどやってきたので寮に帰る事にした。
道中、恵美は幼稚園での出来事を喜々として話してくれたがその内容は恵太の想像以上に刺激的なものだった。
「ただいま戻りました〜」
部屋に戻ると、優子と亜美が夕食の準備をしていた。
「おかえりなさい。慣れないから色々大変だったでしょ?もうほとんど終わりだからゆっくりしてていいわよ」
優子はそう言いながら味噌汁の味見をする。
「いえいえ、直ぐに手伝います」
美香はそう返すが「いいから」と亜美に言われる。
「それじゃすみません、少しゆっくりさせていただきますね」
恵太達は自分の部屋に戻る。