手段はともかくとして“妊娠させてやらないと”自体は、現代の常識にあっている…
　でも、あの保育園スタッフのお姉さん…たまきさん…も、その対象なのだろうか？
　あの人は、どんな高校生活を送ってきたのだろうか？

　恵太は心の中でそんなふうに思った。

　そのうち、入学式が近づき、体育館に移動する。
　恵太と美香、耕司と絵里子は並んで座った。

　校長の話が退屈で長いのは、きっとここ100年くらい変わらないことなのだろう。
　とはいえ、この時代の特徴としては
「子は国の宝です」
「みなさんも、できる人は、子作りに励み…」
　的な言葉が含まれていたことだろう。

　その後、教務主任のおばさん先生が学校生活の注意事項を述べ始めた。
「服装についてですが、基本的には、制服など指定された服装以外は着られません。逆に着ない場合にも…これは中学でも同じのはずですが…性器をみだりに露出してはいけません」
「性行為は、当然ですが授業中は、特別な場合を除いては禁止です。休み時間や放課後でも、指定された場所で行ってください」
　先生の後ろのスクリーンに校内の見取り図が現れた。
「性行為可能な場所は、このように、定員２の部屋から、一クラス分入れる部屋まであります。1人で使用することや、同性同士で使用することは禁止です…」


性行為用の部屋こと、行為室はスクリーンの校内見取り図を見ると相当数用意されていて、最上階の3階は全て行為室になっている。

スクリーンの画像が見取り図から写真に切り替わる。映し出されたのは行為室の写真で様々なニーズに対応できる多種多様な内装の部屋が映し出されていく。

「先生方は勉強だけでなく、性行為の指導もできますのでマンネリなどで悩みがある方は相談に来てくださいね」

説明をする先生がそう言うと、スクリーンの画像が動画に変わり先輩達が行為室を使用している様子が映し出される。

「あっ！優子さん」

騎乗位で腰を振りながら両手にチ○ポを掴み交互にフェラをする様子が映し出される。


　３人の男子の顔は映っていないが、旦那の剛は画像内にはいないようだった。　
「優子さん…すごい」

　美香がつぶやく。
「やってみたい？」
　恵太は、ちょっとふざけて聞いてみた。
「う…うーん、まだ、よく、分からない…」

　ということは、もしかしたらやってみたいかもしれない、ってことなのか？！…と恵太は思った。

　その後は、他の校内の施設の案内や、諸手続き…妊娠や、結婚、（これはできれば無い方がいいが）離婚　…などの説明があった。

　そして、先生方の紹介、があって入学式は終わった。　
入学式が終わり、教室に戻ると、ホームルームが始まった。
由美子「それでは、一年間、みなさんよろしくお願いします。」
先生の挨拶が終わり、クラスメートの自己紹介が始まった。
五十音順で行くので、最初は浅川夫婦から始まった。
耕司「浅川耕司です。そしてこっちに居るのが、妻の恵理子です。子供が１人居ます。宜しくお願いします。」
絵理子「宜しくお願いします。」
そして、順番が待って来て、恵太と美香の番になった。
恵太「鈴木恵太と妻の美香です。今年３歳になる娘が居ます。宜しくお願いします。」
美香「宜しくお願いします。」
それぞれ自己紹介が終わり、最後に先生から再び注意事項の説明が在った。
由美子「今日から、行為室は使えるようになりますので、使いたい人は、先生に言って下さい。
すると、耕司が先生に言った。
耕司「もし、先生としたい時でも、先生に言って良いのですか？」
すると、耕司の横に座っていた絵理子が、耕司の足を抓った。