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スワッピング ハイスクール
官能リレー小説 - 寝とり/寝取られ

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スワッピング ハイスクール 145

「そうだったんだ。それで、それで・・・」
「大野文香さん、先生がお呼びですよ」
文香が美香に話しの続きを聞こうとする、麻木仁絵医師による文香の診察の順番が来たため、文香に問診票を渡したナースが呼びに来たのである。
 その長椅子には恵太と美香の二人になった。
 「そう、あの時、どこに行ったか、教えてくれなかったよね」
 あの夜、恵太が起きている間には美香は戻ってこなかった。翌朝、いくつかの言葉で聞いても言葉を濁されて、その晩美香がどこで何をしていたのかなぞだったのだ。
 「うん…ごめん、もう時効だから言っちゃうね…あの時は…が、行きたいって、いうから、ほんとはもちろん行っちゃダメだったけど、」
 今話に出た…の子のことは恵太も顔も名前も覚えている。やけにませた、やけに大人びていた子。
 「クラブ行ったんだ」
 「クラブ!」
 恵太の大きめの声にまわりの何人かが恵太達の方を一瞬見た。
 そういう大人の出会いの場的なところも「結婚革命」以来(アルコールは買えないが)未成年にも広く門戸が開かれるようになっていたが、小学生でクラブはあまり聞かない話だった。
「そのクラブ、外国人の人たちが居るクラブで、外国人との子作りをするための場所で、その子が外国人との間の子供が欲しかったみたいで、あたしと一緒に来て欲しいって言ったの」
「それで、どうだったの?」
「うん、クラブ自体は、いい感じの所でね、クラブの入口にそのクラブに居る人たちの顔写真が貼って在って、その中から、相手の人を選ぶようになってたの。そしてその子は、その写真の中から、金髪の綺麗な男の人を選んで、あたしも一緒の人にして貰って、クラブに入ったの」
「それじゃあ、3人でしたの?」
恵太は、美香の言ったことに驚いた。
「うん、最終的に3人でしたよ。それでね、クラブに入ると、入口でその子が選んだ人が待っていたの。でね、その子がその人に年齢を聞いたら、20歳の人で、背が高くて、ハンサムで、金髪が似合ってたの。でも、恵太くんには負けるけどね」
美香は、恵太のフォローを忘れなかった。
 恵太は、もし、美香の最初の子がその時のハーフだったら、そうしたら、もしかしたらどこか遠くへ、そうでなくてももう結婚資格があった先輩と結婚していたかも、と思い、そうならなくてよかったと改めてほっとした。
 ナースが次の人を呼んだ。
 ほどなく文香が戻ってきた。
 「紹介状送ってもらったよ…それで、美香さん、さっきの続き」
 美香は文香にもクラブの話をした。
 「それで、その金髪の彼がチョーイケメンで!」
 とか女子同士のノリで言っているのを聞いてさっきのフォローは本心だったのだろうか?と一瞬不安になった。
 「恵太君も行ってみたら、クラブ。手術は昼間で、夜は別に一緒にいてほしいわけじゃないから…え、あ、そういう意味じゃなくて、恵太君ヤリたくても私今できないから。って思って」
恵太は、首都に行った時のことを考えていたのを文香に読まれていたのかと驚いたが、恵太のことを思って言ったことがうれしくなっていた。
「恵くん、羽伸ばし過ぎたらダメよ。文香さんの為に行くのに・・・。それにまだ行けるか行けないか決まって無いのに・・・」
美香が恵太の顔の変化を読み取って、釘を刺した。
それを聞いた文香は、苦笑いをしながら、美香に聞いた。
「美香さん、この後、時間ありますか?」
「うん、在るけど。あっ、その前に恵美を迎えに行かないと・・・」
美香は保健室の時計を見て、少し慌てた。
すると、恵太の端末にたまきの端末からのメールが届いた。
「あっ、たまきさんからメールで、恵美をリョウくんを迎えに来たレイナちゃんに預けましたって、だって」
美香は、恵太の端末を見てから文香に言った。
「文香さん、今からあたしと恵くんの寮の部屋に来る?」
「いいのですか?」
「うん、いいよ。クラブの話しの続きも話したいし、恵くんもいいよね?」
「ああ、いいよ。俺も話しの続きを聞きたいから」
「ありがとう美香さん、恵太くん」
恵太たちは、それぞれの鞄を持つと、保健室を出て、恵太と美香の寮の部屋に向かった。

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