スワッピング ハイスクール 143
「あん、恵太君、いいわぁ、はぁ、ねぇ、今回ダメでも、また来月もヤッて」
「亜弥、今孕むつもりでいくんでしょ」
もうほとんど制服に戻った舞夏がツッコミを入れる。
「ええ、はい、もちろん今回妊娠が、一番、いいですが、もしも次も、とか、なっても、よろこんで…」
「よろしくぅ」
亜弥と恵太はほぼ同時に時計をちらっと見た。亜弥の動きが加速していく。
「亜弥さん、それじゃあ、いきますよ」
「お願い・・・、あたしを妊娠させて・・・」
恵太は、亜弥の声を聞くと、勢いよく亜弥の子宮目掛けて射精した。
「あっ、恵太くんのが・・・、あたしの中に入って来る・・・」
恵太が亜弥に出して居る頃、舞夏と亜弥の卵巣から、新鮮な卵子が排卵した。
そして、その日のうちに無事、舞夏と亜弥の其々の卵子に恵太の精子が結合し、舞夏と亜弥は新しい命を授かった。
そして5人は結構昼休み終わりぎりぎり位に教室に戻った。
恵太と美香が教室に戻ったとき、女子の間ではあるニュースが話題になっていた。
「美香、聞いた?第一子妊娠から人工子宮を使える研究、わりといい結果が出たんだって」
「そうなんだ」
そういう研究が行われているということは聞いたことがあったが、美香は遠い話と思っていた。結果が出た、と言っても臨床への応用はまだ先だろうと思った。
「それで、第二弾の臨床試験の被験者を大々的に募集するんだって」
「それで、私…応募してみようと、思って」
「絵里子さん、」
「最近、ちょっとつらくなってきてて…」
絵里子はお腹を抑える動作をした。
「何、何?」
自分の席に着いていた恵太が近づいてきた。
「恵ちゃん、これ父親側も関係あるよ」
「でも絵里子のお腹の中に居る子は二人目だから、臨床試験の対象にはならないことない?もう少ししたら、人口子宮に預けることになるのだから」
恵太の一言で思い出した絵里子、少し恥ずかしくなって頭を掻いた。
「やっぱり二人目だから、臨床試験の対象にならないか・・・。でも、そうよね。この子は人口子宮に預けることになるんだったね」
すると、美香が思い出した。
「ねえ、それだったら、文香さんだったら対象になるよね」
美香は手早く携帯端末で文香にそのニュースのリンクを「これ聞いた?」というメッセージを添えて送信した。
さっき絵里子と話していた女子は「保健室に人工子宮に移す催促してみたら」のようなことを言っていた。
そのすぐあと、午後の最初の授業が始まる。
次の休み時間、文香が教室に来た。
「美香さん、ありがとう。そうそう、私も聞いたよ。応募する」
そして文香は恵太の方を向いた。
「恵太君、リスクあるから、父親側の同意と付き添いが要るんだって。お願いしていい?」
「ああ、もちろん」