スワッピング ハイスクール 138
「ずるい、あたしにも・・・」
恵太が女子たちに引っ張られそうになると、美香がその中に割って入った。
「今日はごめんね。恵太君、先約が入っているの。」
「えっ?先約?」
美香の一言に恵太は驚き、女子たちは残念そうな顔をした。
「そうなの・・・、残念だね。」
女子たちが恵太と美香の周りから離れると、恵太が美香に聞いた。
「美香さん、先約って、どういうわけ?」
「実は、昨日文香を送ったときに、是非、って言われた人が二人いて、今日が排卵日なんだって」
勝手に決めて…と恵太はちょっとむっとしたが、何かそう言われたシチュエーションが分かるような気がして、その気持ちは飲み込んだ。
「まずは昼休みに都合合わないかな、って連絡とっていたんだけど、舞夏さん、若月舞夏先輩と都合があった」
「もう一人は?」
「もう一人、久武亜弥さんは・・・、あっ、今、文香さんから連絡が来た。亜弥さんも昼休みだったら大丈夫ですって」
文香からのメールを端末で確認した美香は、恵太に言った。
「恵太くん、勝手に決めてごめんね・・・。でも、舞夏先輩と亜弥先輩の二人が文香さんを見て、どうしても妊娠したい、赤ちゃんが欲しいって言うから・・・」
「うん、その気持ちは分かるよ」
「ありがとう、分かってくれて」
そして美香は、舞夏は剛のクラスメートで、亜弥は剛のいる柔道部のマネージャーなんだ、という接点の説明をした。
「二人一緒にでも大丈夫?」
「ああ、もちろん」
美香はそのあと先輩方にも一応二人一緒にでも大丈夫かどうか確認してOKを得た。
午前の授業が終り昼休みになると、恵太と美香は舞夏と亜弥が待つ行為室に向かった。
行為室に入ると、舞夏と亜弥と文香が待っていた。
「舞夏さん、亜弥さん、文香さん、ごめんなさい、遅くなりまして」
「いいえ、あたしたちも今、来たところだから」
「舞夏さん、亜弥さん、こちらあたしの旦那様の恵太です」
「初めまして、鈴木恵太です」