スワッピング ハイスクール 121
文香はちょっと恥ずかしそうな表情を浮かべながら応えた。
「うん…たまに」
美香が何か言う前に文香は続けた。
「ある意味『ヤル気』の人が入るから…特に女子は。そんな感じの雰囲気だよ。ちょっと覗いてみる?」
文香の一言に、恵美とレイナとリョウを見た美香は、少し躊躇した。
「ちょっと覗いて見たいけど、子供たちが・・・」
すると、文香がちょっと残念そうな顔をした。
「そうだね、子供たちが優先だよね」
「うん」
すると、文香が美香に言った。
「それじゃあ、せっかくだから子供たちも含めて、女子風呂に入って見る?混浴風呂と作りは一緒だから」
美香は一瞬にこっと笑ったが、リョウの目を見て困惑する。
「ありがとう…でもリョウは男の子だし…オムツ取れてない」
文香はすかさず応える。
「大丈夫。小さい子なら男の子でも入れるのは世間の昔からある女湯と一緒。オムツが取れてない子が来てもいいように、その子が入れるたらいも用意してあるよ」
それを聞いて美香は安心して、女子風呂の方に目を向けた。
「レイナちゃん、恵美、お風呂入る?」
「おふろ?はいるー」
「女の子だけのお風呂なの?」
レイナは不思議そうに美香を見た。
「そう。入ったことない?」
「ないよ」
リョウも含め5人は女子風呂の脱衣所の扉を開けた。誰もいなかった、服を脱いで(リョウは脱がせてもらって)浴室の扉を開けた。
昼間だから数人しかいない。その数人の目は、3人の子供に注がれた。
「あなた、文香の友達?」
「もう3人も生んだの?」
「い、いえ、はい、文香さんの友達なのですが、この子とこの子は先輩の子で…」
美香は、リョウを抱っこしながらレイナの肩に手を添え、数人からの質問攻めに少しタジタジになっていた。
「ねえ、名前は?」
数人の内の1人がレイナと恵美に質問した。
「佐伯レイナです。そして、弟の佐伯リョウです」
「鈴木恵美だよ」
「えっ、佐伯って、もしかしてお父さんは佐伯剛さん?」
「は、はい、そうですが・・・」
レイナも少しタジタジになっていた。