オレはサイボーグ 9
「失礼、噛みました」
ぺこりと勇は頭を下げる。
智恵子は“がぅ”と八重歯を見せて。
「噛んで無いです!何処の迷子の蝸牛ですか!?君は…」
と、其処で勇の視線に気付く。
“たゆんたゆん”
身振りに合わせて揺れ動く乳房に息が届きそうだ。
「不破…」
ズカン!
膝が回し蹴りの要領で勇のこめかみにめり込んで抉る。
「とっと教室に行け!」
〈勇さ…じゃ無い。大丈夫ですが兄さん〉
〈サイボーグで無けりゃヤバかった。しかしミミ、間違いないか?〉
〈はい。魔力の反応は間違いないです。でも、女王と微妙に違うんです〉
〈何にせよ、遅延でフェロモンを仕掛けた。…にしても青の縞パンとは〉
〈ミミは黒レースの紐パンですよ〉
〈せめてヴァギナを隠せるの穿け!穴開きだろう!〉
智恵子の頑張りは二人の予想以上で、勇が図書準備室に呼び出されたのは放課後であった。
図書準備室は新刊の仕分けや荷受けを行う所であり、何かと五月蝿くなる為、防音もされている。
其処に行きながら勇とミミは打ち合わせをする。
〈じゃあ智恵子さんは恵さんの教え子で兄さんと面識が有ったと?〉
〈そ。ちー姉は初めて会った時から色々とね。〉
〈色々…〉
〈着いたぞ。ミミ、結界を頼む〉
〈はい!〉
勇は扉の前に立ち電子ロックに手をかざす。
奥歯を噛み締めモードを立ち上げてロックを外して入る。
ミミの結界で一連の動きは外にも中にも気付かれない。
そして…
グチュウ、クチャ!グチュグチュ!
「あァ、と…止まらなィ!」
縞パンを足首に引っ掛け、大股開きでオナニーに耽るちー姉が居た。
舌を突き出して白眼を剥く様は少々ヤバかった。
〈ミミ、頼む〉
勇が扉に再びロックを掛けるとミミは姿を現す。
「せ・ん・せ・い?」
「え…不破さん?ウん!?」
ミミはちー姉の唇を奪い、唾液の糸を引きながら離してスカートをたくし上げて片足を机に上げる。
当然、穴開きの紐パンからヒクつく陰唇が丸見えだ。