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MC勇者
官能リレー小説 - ハーレム

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MC勇者 5

青臭い匂いが部屋の中に漂っているが、それすらも違和感を感じず、五人の女傭兵は椅子に座る。五人とも全然風貌が違う女たちだ。長い赤毛を後ろで束ね、蠍のように揺らす眼帯を巻く隻眼の女、長い金髪をそのままに改良されたクロスボウを持つ亜人エルフの美女、そして二人とは一回りぐらい年齢が幼い拳舞服を着込んだツンテールの黒髪の少女。白と黒の服装に分けた二人の美女。
他の四人が二十代前半だというのに少女はよくて十代半分、下手すれば・・・・・。姫以下の年齢は手を出すつもりは無かったが、男は度胸、ここいらで、この年齢ぐらいに手を出すのも面白い。そんなことを考えてる俺とは違って王妃とメイド長は五人に質問し、それぞれの事情を教えてもらっていた。『赤蠍のレイラ』『眞森のルイ』、『魂魄の竜花・竜華』の双子。まだ二つ名を持ってない幼い少女『明恋』の五人。
五人とも千五百人の中から選ばれただけでかなりの美人だが、それだけじゃない。鍛え抜かれた刀のように鋭さを纏っている。メイド達が出来ない護衛の役割も十二分に果たせそうだ。竹光はニッと笑みを浮かべて王妃とメイド長の豊満な爆乳を揉み扱きながら質問――という名の暗示をかける。
「君たちには他の傭兵とは違う仕事を与えたい。勿論、その為に報酬金も上げるし、福祉厚生も充実させる。それでいいかな?」
それは質問じゃなく条件の確認のつもりだったが一人が手を上げる。金髪碧眼そして人間とは少し違う長耳の女性。亜人エルフのルイだった。催眠にかかったままで手を上げるということは余程のことだ。尋ねると彼女は「その条件で構いませんが・・・」という前フリを入れて「とある人間の捜索を報酬に入れてくれませんか。無論、その分の賃金は減らされてもかまいませんので」と言って来た。
「へぇ。家族?」魔族によって離散家族は多い。しかしルイは首を振り、蒼い瞳を氷のように輝かせる。
「いいえ。父や母、妹を殺した仇です」
「あ、そう・・・」
重っ。まぁ相手が罪人なら殺しても罪にならないのも、この世界だ。探すだけならそれでいいか。

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