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MC勇者
官能リレー小説 - ハーレム

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MC勇者 14

「今、俺たち三人がいるのはなんと、敵対する筈の王子の野宿地点なのだ」
「誰に説明してるんですか?」
「そりゃ・・・、お前らに」
「いや、知っていますし」
ヴィルが溜息を漏らし柚が目を凝らして、暗闇に潜む人々の動きを見る。
「それよりもなぜ、敵対している王子のもとへ行こうと思ったんですか? まさか、自分の首を差し出すとか?」
「まさかまさか、俺の首は一個しか無いんだぜ。それを誰かにやる趣味は無い。なんていうかさ・・・」
俺はニヤニヤと笑いながら、目を欲望でギラギラと輝かせる。
「王子の仲間になろうかな〜ってさ」
「へ?」
「旅の仲間が実は親玉でしたって、結構新鮮だろ?」
「え? もう一回言ってください」
「・・・・滑ったギャグをもう一回自分で説明させろと!この鬼畜!外道!」
「いえ、そういう意味じゃなくて本当に意味がわからないんです。なぜ?」
「そういう馬鹿だから魔王に意図も理由もわからず反抗しようとするんだよ。ま、酔狂が入ってるってのも本当だが、真面目なところもいくつかある」

俺は柚を見て、暫く見張りの兵はこないとわかってヴィルに説明する。

「今、一番狙われてる国は俺の国だということはお前にはわかるな。なんせ一番最初に魔王打倒を行ってきたんだから」
「ええ。金銭的にも軍事的にも一番豊かですから」
「強いってことはそれだけ敵を作るってことだ。まぁ、女達を洗脳して支配された男たちが怒り狂ってるのもあるけどな」
「自業自得ですね」
「そりゃな。そんでそいつらはこの王子を中心に集まってきた。さすがにやべぇよな。だから、俺はこの王子を洗脳して平和的に支配する」
「結局、支配なんですか」
「ああ、それ以外に無いだろ。ま、洗脳っていっても人形にするつもりはないから。男の人形なんてクソつまんねぇし。何より・・・」
「何より?」

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