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無人島のビッチ達
官能リレー小説 - ハーレム

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無人島のビッチ達 33

「……だそうだけど、要の意見はどうだ?」
「うーん、そうですわね。金にしては輝きが鈍いような。後色も若干違いますわね」

おっ、流石はお嬢様。金は見慣れているか。
だがもしかしたらこの石は俺が求めていたものかもしれない。

「確かめる方法ならあるぞ」

俺は美咲から石を貰うとそれを粉々に砕く。砕いたものを少々炎の中に放り込んだ。
すると一瞬、炎の色が緑色へと変色したのだ。

「うん、間違いない。こいつは青銅だ」
「えー、金じゃないの。がっかり」
「いやいや、ここじゃ金よりも価値があるぞ」

なにしろ青銅の融点は約600℃で加工がしやすい金属だ。サバイバルの環境ではかなり貴重な代物でもある。
そしてこれがあれば今の生活をさらにグレードアップすることもできる。
しかもこの鉱石、含まれてる青銅の比率が高い。これならかなりの量が期待できそうだ。

「よし、明日沢へ行って青銅石を採取しよう。うまくいけばナイフやフライパンとかもできるかもしれないぞ」
「フライパンですか!?」

フライパンと聞いて桃が目を輝かせる。調理器具があれば桃も料理がしやすくなるはずだ。

「じゃあ今日やることは日が落ちる前に炉を作ろうか」

炉は泥とヤシの繊維でできる。材料の泥とヤシの繊維は混ぜて円柱形に分厚い泥壁を作る。ヤシを混ぜるのは泥がひび割れるのを防ぐためだ。

「これで完成ですか?」
「いや、ここから送風機を作る」

火力を上げるには風を絶え間なく送らなければならない。そのために効率のいい送風機を製作するのだ。


まずは適当な長さの幅の樹皮を二枚用意して真ん中に切り込みをいれて✕になるように差し込み扇にする。軸となる木の枝は全長の半分くらいを四つに割いてそこに扇を組み込んで縛る。これで回転させれば強い風を送ることができる。
次に粘土で回転扇の外枠を作る。羽がすっぽり入るように円形に伸ばし空気の取り入れ口を開ける。送風口を形成して側面を作っていき、十分乾燥させて焼けば送風機の完成である。ただ、そのまま送風口を突っ込むと炎で損傷するかもしれないので羽口もついでに作っておく。
後は組み立てだ。炉に羽口を合体させて軸受け用の穴を掘った平たい石、回転扇、外枠の順に置いていく。送風機の両側に木の杭を打って、横木の側面の真ん中に軸受けを作り回転扇の軸に入れて杭に縛って固定する。最後に縄を回転軸に巻き付けて、端を木の棒に付ければ………

「よし、完成だ!」
「「「「「「出来たーー!!」」」」」」

いやぁ、我ながら中々の出来映えだと思う。送風機は女子達にも扱いやすいように弓きり式にしている。巻き付けた縄を前後に引けば簡単かつ高速で風を送ることができる。
軸の左右に逆向きで縄をつけたから、二人ずつで交互に引けばいい。
片側の縄を引けばもう片側の縄は巻き取られる。今度はもう片側を引くと、軸は同じ向きに回りながら先に引いた縄が巻き取られるわけだ。念のためにちょっと長めにしてある。本当は一方向のみに回転するワンウェイクラッチ機構、自転車でいうフリーホイールを付けたかったが、ラチェット機構や歯車が必要になってくるのでそれは今後に持ち越しだ。
まずは片側に萩原姉妹、もう片側は要と桃がそれぞれの縄を持つ。

「まず、注意がある。片方が引っ張ってる時は、もう片方は縄を持ったまま縄と同じ速さで軸に近寄ってくれ。とりあえず、軸から数メートルの所に目印として飛び石みたいな石を埋めたから、引くときはそこまで引っ張ってくれ。飛び石まで来たらすぐ合図して、今度は反対側の二人がすぐに飛び石まで引いてくれ。これを交互に繰り返せば、連続回転させられる。
まず伊織と詩織が引っ張ってくれ。飛び石まで引いたら、今度は要と桃が引っ張ってくれ」
「「「「はーい!!」」」」


今回は試しに薪を使って燃焼実験をしてみよう。さて、上手くいくのだろうか。

ゴォオオオーーー!!

おぉ!成功だ!空気もしっかり送り込まれており、炉に火柱が上がっている。これなら問題ないだろう。



翌日、俺達は全員で沢に来ている。背中に姉妹が作った籠を背負って。俺はおもむろに側にあった茶色い石を叩き割ってみる。やはりというか砕いた欠片の中から青銅の粒がキラキラ顔を覗かせていたのだった。

「よーし、皆で青銅石を探すぞ!」
「「「「「「おー!!」」」」」」

昨日美咲が持ってきた石を参考に手分けして探索する。すると十分もしない内に籠の一つが満杯になった。どうやらこの辺り一帯の石には青銅が含まれてる確率が高いようだ。

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