オタク女子に囲われました 23
すべて出し切ったと感じて詩織さんを解放してあげると、支えを失った身体がぐったりとその場に転がった。
さっきまで繋がっていた穴からは白濁の液体がコポコポと溢れ出している。
「凄かった……」
「詩織さん、最高でした」
「私も。こんなに気持ち良かったの、今までであったかなぁ……」
余韻に浸っていると詩織さんがよろよろと身体を起こそうとする。
「でも、これで会心のシーンが描けるのは間違いないわ。今度の、期待してて、ね?」
「はい」
詩織さんの可愛い一面も見られていい時間を過ごせたと思う…ただ、しばらくは顔を合わせたらちょっと意識してしまいそうだな。
その日の夜はぐっすり眠れた……わけではなかった。
さあ寝ようかと思って横になった時、急に上の階がドタバタと賑やかになる。
それと同時にキャアキャアと何か楽しそうな声。
ここの真上は李衣菜ちゃんの部屋だったか…いったい何事だろう。
俺は様子を見に2階に上がった。
部屋の明かりはまだついている。
近づいていくと楽しそうな声がさらに大きく聞こえてくる。
複数人で集まっているのだろうか。
「あっはっははははは、それマジウケるし〜!」
……うーん、この声は。
一度しか顔を合わせていないけど、特徴的な声。萌花ちゃんだ。
「理美さん飲みすぎ〜」
李衣菜ちゃんの声。
そして、ここに理美ちゃんも加わっているということか。
李衣菜ちゃんの部屋の前まで来たところで、俺は中に向かって呼びかけた。
「おーい、みんなもう夜遅いんだから…」
あの3人だったら問題はないとは思うけど、ハメを外し過ぎないかはちょっと心配だ。
「管理人さんだぁー」
「えっへへ、管理人ちゃん、鍵開いてるから一緒に飲もぉよぉ〜」
管理人ちゃんて…
大丈夫か理美ちゃん、相当酔っ払ってそうじゃないか…
大丈夫なのかな?飲みすぎて倒れられても嫌だしなぁ。真白ちゃん以外は大人だから、飲むなとは言わないが中の様子が心配だ。
とりあえず入ってみよう。
「じゃ、入るよ」
「どぉぞ〜」
俺が李衣菜ちゃんの部屋に入ると、酔ってほんのり色っぽい顔になった女の子達がいた。
「おわっ、ごめん!」
「あははー、いいのにー」
「管理人さんも一緒に飲みましょ〜よ」
何と、暑かったのか理美ちゃんと萌花ちゃんは可愛い下着姿で、慌てて出ようとした俺の手を、萌花ちゃんが掴んで引き留めた。