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ハーレムなんかクソくらえ
官能リレー小説 - ハーレム

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ハーレムなんかクソくらえ 5

下着を脱いで、スカートを上げて目の前に立ってもらう。
「もう少し脚を開いて」
「んっ……」
山崎さんの股間のしげみを指先でかき分けて、われめをなぞるようにさわると、山崎さんも興奮しているのか、愛液で濡れているのがわかる。
スカートをかぶる感じで、山崎さんの腰のあたりをつかんで、下から上に舐め上げながら、舌先でクリトリスを探し出す。
クリトリスをじっくりと舌先で弾くように舐め転がすと、山崎さんは腰をくねらせながら、つい大きな声であえがないように自分の手で口元をおおった。
必死で声を出さないように我慢しているのを、ちらちらと愛撫を中断しては下からながめた。
そうしているうちに山崎さんは軽くイッたらしく、内腿がびくっびくっと痙攣した。
顔を離すと、息が乱れた山崎さんはぺたんと床に座りこんでしまった。
「大丈夫?」
興奮しすぎてぼおっとしている山崎さんの頬を撫でながら声をかける。
「仕事に戻れなくならない?」
「三時間は空きの予定だから大丈夫」
時差のある地域に出張して、本当は仮眠して休憩するはずの時間に、この執務室に山崎さんが来たのだと気がついた。
「一緒に昼寝しようか」
そう言ってしゃがんでキスをした。
「でも、出さなくていいの?」
「俺も興奮しすぎてのぼせた。鼻血とか出るかもしれない」
山崎さんをソファーに寝そべらせて、目を閉じさせる。頭を撫でてみた。
「二時間したら起こして。おやすみなさい」
山崎さんはそう言ってからしばらくすると穏やかな寝息をもらしはじめた。
すごく疲れてるのに無理してる感じがして、ちょっとかわいそうに思える。
他の企業の一歩先を開拓するように仕事を続けていくのは、大変なことだ。
女社長の山崎さんの寝息を聞きながら、パソコンの前で座って、今、同じビルの別の階で鬼チーフと呼ばれるぐらい働いている北河さんや、教壇で英語を教えているエミリーさんのことを考えていた。
それぞれやりたいことを、必死にがんばってる。
俺はあえて、がんばらない。
自分の苦手なことをがんばろうとするほど、泥沼にはまったみたいにうまくいかない。
たしかにがんばってることは認めてもらえるだろうが、結果がともなわなければ同情はされても、誰にもいいことがない。
俺はセックスをしたり、気持ちを癒したりするのが得意なんだと自覚している。
それは職業としては、どこにも当てはまらない。
ヒモと呼ばれて軽蔑されても、自分になにができるのかわからないまま、文句や愚痴をこぼしながら、不機嫌に生活している奴らにくらべれば、心おだやかに暮らしているのは間違いない。
女社長の山崎さんが、社長室に名残惜しそうに何度もふりむいて戻って行ったあと、俺は屋上に喫煙しに行った。
工場勤めだった頃は煙草を喫わなかった。
派遣社員で工場の都合で人員削減となり、俺もふくめて十人ほど契約延長を断られた。
AIの搭載されたロボットが導入された。初期投資はかかるが、生産数は人間が作業するよりも上がり、仕上がりも人間が作業するよりもミスはない。
そのあとしばらく無職の時期は、貯金を使ってパチンコ店で遊んでいた。
そこで喫煙を始めて、今も喫煙している。
貯金が底をつく前に、たまたま買ってみた宝くじが当たり、なんとなく破綻せずに生活していた。
パチンコ店の常連客は、親から仕送りをもらって金銭的に余裕のある大学生や、それなりに貯金がある定年した年齢層の人たち、危険はある仕事場だが高めの給料をもらっている中年の年齢層の人たち、夫の収入で暮らせる専業主婦、風俗嬢たちだった。
そのなかに、無職で働く気が失せた俺がふらふらとやってくるわけだ。

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