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ハーレム国家-建設編-
官能リレー小説 - ハーレム

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ハーレム国家-建設編- 2


「来るべき時に備え、我々は1人でも多くの子供を作らねばならない。
 ・・・パームシュフェルト。オレの子供を産んでくれ」
「――――ッ!は、はいッ!喜んで!」

ラングマルシュの言葉に、パームシュフェルトは久しく忘れていた女の感情に、再び熱い涙を流すのであった。
これが後に名高い『ハーレム国家』オーディエンスの誕生の幕開けであった。


次の日。

ラングとパームが激しい一夜を過ごした後、ラングは昨日の提案を軍師であり片腕であるシュザクに言った所―――

「馬鹿か、お前」

それはそれは冷たい視線で罵倒された。

「な、なんで?」
「お前、ようやく国を解放したばかりなんだぞ。まだ国力が十分で無いのに後継者などを簡単に作るな。お前の妻や子は政務的にも十分に利用できる」

「好きな女と子供を作って何が悪いっ!」

「色々悪い!・・・・まったく国の復興に何かいい案があるのかと思って聞いてみれば、そんな下らない案だったとは・・・・いやラングに期待していた妾が間違ったな」

シュザクは長い黒髪を指で梳かしながら溜息を漏らす。東方の島国出身であるシュザクはフェニックスが描かれた深紅の着物を纏った二十代中盤ぐらいの妖艶な美女だ。豊かな乳房は着物を内側から僅かに着崩れさせ深い谷間を覗かせる。

ゴクッとラングの喉がなるを聞き取りシュザクは目を細めた。

「まさか、妾とも子作りする気だったのか?」
「もちろん!」

すっごい(スゴいではなく)素敵な笑顔で頷くラングは扇で殴られる。極東の秘奥義なんだろうが手の平サイズの扇なのに棍棒で殴られたような威力。もちろん幾多の戦場を潜り抜けてきたラングには軽いが、それでも痛いことは痛い。

「シュザク、マジで痛いって」

彼女の顔は本来の冷静な美貌とはかけ放れたぐらい真っ赤に紅潮していた。

「この痴れ者が。わ、妾と子作りしたいなど百年早い!」
「百年後だったら既に爺さんと婆さんだけど・・・・子作りするのがそんなに嫌なのか?」
「そ、そういう場合ではないと言っている!
 連中を追い返した後の遺族への保障や疲弊した国力を回復など、やることは山のように残っていると言っているのだ!」

シュザクは顔を赤らめつつ、今後の活動内容を説明する。
彼女は口ではこう言っているものの、内心ではかなりうれしかったりする。
元々男の生まれにくいこの国では一夫多妻制が普通だし、幾度となく戦場をともにしたラングと添い遂げたいと思ったのは1度や2度ではない。
しかし今はそれどころでないのが実情だ。

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