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アンドロイド育成計画
官能リレー小説 - ハーレム

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アンドロイド育成計画 6

「やべっ、寝てた。どのくらい寝てた?」
「三時間ぐらい。疲れてるなら別の日にすればよかったのに」
「琴音も忙しいだろう?」
「まあね」
実際、来週には日本を発ちフランスの有名な画家との合同イベントの打ち合わせがある。
世界の都市なら、どこにいても[たっくんとゆかいな仲間たち]のサイトにはアクセスできるので、琴音からすれば日本に滞在していなくても、ほぼ毎日サイト管理をしている習慣は変わらない。
画家の描いた人物画や名画の人物画を、アンドロイドで再現するイベントである。
「たっくんのプログラムでモナリザの微笑する瞬間がリアルに再現されるのよ」
「モナリザねぇ」
拓巳はあまり興味がないようだった。
「もし、試作機を作れる企画が通ったら、琴音に依頼していいか?」
「それ、販売されるの?」
「さすがに琴音のアンドロイドの造形を大量生産の企業じゃ再現できない」
琴音はひとつだけ条件をつけた。
「私そっくりのアンドロイドでよければだけどね、嫌なら他の人に頼めばいいと思うよ」
それは琴音なりの告白だった。
拓巳が、性処理用アンドロイドの試作機を製作しようとしているのは、ネット上で表情プログラムの相談を受けている琴音は、すでに説明されなくても察していた。自分と同じ容姿のアンドロイドで拓巳が性欲を発散するのを想像すると、琴音は胸がひどく高鳴った。
「コピーロボットかっ!」
「え、なにそれ?」
「古いマンガだから、琴音は知らないか。まあ、いいや、ありがとう。琴音の声に似た声優さん、見つかるかな」
拓巳は、琴音の声まできっちりと再現する気らしい。試作機は、身長から、目鼻立ちや爪先まで琴音そっくりの姿で製作されることになった。
・試作機、人形師の辻村琴音に造形を依頼
拓巳は、三年間の期限つきで年俸制で「ハセガワコーポレーション」と契約した。
「三年間でもらえる基本給の金額を先渡しでもらいたい。三年間はハセガワコーポレーションに所属してアンドロイド開発に協力する。ボーナスや特別報酬はお好きなように。三年間分の社会保険、年金、所得税、地方税、それらの金額は差し引きして処理は頼む」
「いいでしょう」
ハセガワコーポレーションの女社長、長谷川翠(はせがわみどり)は、拓巳が開発したアンドロイド用プログラムで特許を取得した。
他の企業がアンドロイドの機動性を上げるために、基本プログラムを製品に使用するたびに、ハセガワコーポレーションに金が落ちてくる。

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