隷属の指輪 1
俺の名前は上倉優也。
最近、高校に入学したばかりの一年生で、部活には入らずに家に速効で帰り、ゲーム(エロゲー含む)をプレイする日々を送っている。
そんなある日、何時も通っている道を歩いていると、一度も見たこともない店が建っていた。
「何だこの店?こんな所にあったか?」
俺は不思議に思い、怪しい店に入ることにし、店内へと入ってみた。
店内には、一人の老婆がカウンターに座っており、店内は駄菓子屋のようにゴチャゴチャと不思議な物(透視眼鏡、百万財布)等を置いていた。
一段と気になったのは、隷属の指輪だった。
隷属の指輪を手に取り、繁々と見ていると・・・
何時の間にか老婆が俺の隣に立っていた。
「ほぅ、隷属の指輪に興味を持ったのか・・・。この指輪を買った人間が身に付けると、マスター指輪となる。マスター指輪は、隷属の指輪を何個でも作り出す事が出来、作り出した指輪を他人に着ける事で隷属させる事が出来る指輪だ。所謂奴隷を作る事の出来る指輪だな」
(これ本当にそんな能力あるのか?けど、通い慣れたこの道にこんな店無かった・・・。もし、今ここで買わずに店を出たら二度と入れないかもしれない・・・。それだったら逸その事買ってしまおう)
「幾ら?」
「本来なら十万するんだが、学生みたいだし特別にサービスして一万で良いだろう」
「分かった」
今月最新のエロゲーを買うお金を使って、この隷属の指輪を買うことにした。
「だが、この指輪だけだと相手に着けさせる事は出来ない。何故なら意識のある人間にこの指輪を渡しても不審がるだけ。特別に親しい人間では無い限りはな」
「それじゃあ意味無いじゃねぇか!」
「そこでもう一つ買っておいた方が良いと思う商品がある。それは、催眠魔眼だ」
「催眠魔眼?」
「催眠魔眼は相手を眠らせたいと願うと効果が発揮される魔眼だ。これも一万だ」
老婆はそう言うと、棚の上に置いてある箱を取り、俺の目の前で開ける。そこに入っていたのは、二つの眼球で瞳は金色をしていた。
「買えば、この眼球はお前の眼球に吸収される。お前の眼球を取り出す事も無いから安心しな」