新・すべてがかなうスマホ 21
「そうだね、今日は、有川さんと一緒に帰りたいな」
一瞬、世界が止まる。
「ふええええええっ!?」
そして上がる甲高い悲鳴。
うん、ちょっと反応が鈍いというか、驚いてる顔は可愛いんだけどねぇ。
「わ、わたわたわた、わたしがっっ、一条くんとっっっ」
「う、うん、まずは落ち着こうか」
「すーはーすーはーすーはー」
落ち着かせるべく有川さんに深呼吸させる。いやぁ、可愛いんだけど少々残念な面もありそう。だが問題はない。可愛いは正義だからだ。
「有川さんと仲良くなりたい奴は多いんだから、もっとアグレッシブに行こうよ」
「う、うー…でも…」
「まあ、俺に任せなさい」
有川さんに顔を接近させおでこを合わせる。
ほのかに頬が赤く染まり、彼女は小さく頷いた。
有川さんとどこで、どうやってやろうか、いろいろ考えた結果、学校を出るよりもいいなと思い選んだ場所は彼女が普段よく使う校内の図書室。
「私が一番落ち着ける場所かな」
「本当に本が好きなんだね」
放課後の図書室は人気がない。まったくない。
有川さんに言うと申し訳ないことだが……何人かの女の子とはここで致したことがあるのだ。
誰も来ない。だからこそ好き勝手出来て、かつ燃え上がれるという絶好の場所だと思う。
本が本当に大好きな文学少女の有川さんには非常に申し訳ない話だが。何も知らない彼女に偉い人の謝罪会見みたく頭を下げたくなる気持ちもする。
ただ……
「ひゃっ!!」
男としての本能。有川さんのわがままボディとヤリたい。
「あ、あっ、一条くんっ、そんな、あっ…」
背後から胸を揉み揉み。制服の上からでもよくわかる、素晴らしい素材だ。
結衣や結愛先輩、萌先生に負けず劣らず、可愛くて美巨乳。たまらん。
「こんな、とこで、んっ、ああっ」
「今なら誰も来ないから大丈夫さ」
「あっ、あっ、ああっ」
ここに来る途中で要求は承認されている。
2年生になった時点で彼女に関しても好感度は設定してある。
「ああっ、ん、一条くん……………して…」
「何してほしい?はっきり言って」
「キス、して………」