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淫蕩王伝―再誕―
官能リレー小説 - ハーレム

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淫蕩王伝―再誕― 48

「そ…そう…なんだ…(セーラさんも調べられたのか…やっぱり僕と同じように?…いや、そんな訳は無いか…いやいや、分からないぞ?…いや、でもさすがに女同士でそんな事は…)」
豊はセーラとエリカが“している”所を想像してしまい悶々とする。
彼の男根がムクムク…と膨らみ始めた。
あれだけエリカに搾り取られたというのに…。
(うっ…まだ勃(た)つのかよ…!?)
豊自身、その事に驚く。
元の世界にいた時から(性格的にはいわゆる“草食”なのにも関わらず、下半身だけは)人並み外れた精力の持ち主であったが、この世界に来てからはそれに輪を掛けて、更に絶倫になったようだ。
(あんなにエリカさんとしたのに…本当に僕の体(主に生殖機能)はどうにかなってしまったんだろうか…!?)
一方、セーラも…
「ユ…ユタカさん…その…それ…」
…彼女も何やら興奮した様子で頬を赤らめながら、豊の股間を指差している。
まるで何かを我慢しているかのように両脚をモゾモゾさせながら…。
そう、彼女もまたエリカとのエッチで高ぶったまま、まだ落ち着いていなかったのだ。
そこへ豊が現れた訳で…。

それから僅か数分後…

 パンッ、パンッ、パンッ、パンッ
パンッ、パンッ、パンッ、パンッ…

「はぁ、はぁ、はぁ…セーラさん、セーラさぁん…!」
「あっ、あっ、あんっ…ユタカさぁん!気持ち良いぃ!…あっ、あぁっ…もっとぉ…もっと激しくしてぇ…!!」

…二人は一戦交えていた。
長椅子の背もたれに両手を付いて突き出したセーラのお尻を、豊が後ろから激しく責め立てている。
床には乱暴に脱ぎ散らかされた衣服が散乱していた。
二人の上気した肌には汗の玉が浮かんでいる。
お互い相手を想いながらも、ただ一心に快楽を貪る二人…もう止まらなかった。
窓の外では既に東の空が白み始めていた…。


そして翌朝…
「それじゃあエリカさん、僕達はこれで…」
「(色々と)お世話になりました」
「もう行っちゃうの?何だか寂しいわぁ…」
ここは塔の入り口、二人はエリカに別れを告げていた。
エリカは尋ねる。
「ところで二人はこれからどうするの?」
セーラが答えた。
「とりあえず王都リンドバーグに戻ります。知識の女神メローネの神殿へ行って調べたい事があるんです」
豊が思い出したように付け加える。
「…あ!それと、同じ王都の中にある“魔術アカデミー”って所にも行きたいよね」
「そうでした!…あぁ、でも魔術アカデミーには知り合いがいないから、見ず知らずの私達がいきなり尋ねて行っても提供してくれる情報には限度があるかも…」
二人の会話を聞いていたエリカが尋ね返してきた。
「…え?魔術アカデミーに行きたいの?」
「はい…」
「調べたい事があるんですけど…」
「メローネの神殿にも行くって言ってたけど…ひょっとしてあなた達の知りたい事って、ユタカ君が異世界から来たって事と関係してる?」
「「…っ!!」」
妙に鋭いエリカに二人は顔を見合わせる。
だが別に隠している訳ではない。
二人は黙ってコクリと頷いた。
エリカは言う。
「ふ〜ん…解った。そういう事なら私が口利いてあげるわ」
「「え…っ!?」」
驚く二人にエリカは笑って言った。
「実は私ね、過去にあそこで魔法を学んでた事があるの。顔見知りの教授(せんせい)に頼んで文庫の蔵書を閲覧出来るよう許可を貰ってあげるわ」
「本当ですか!?」
「ありがとうございます!」
「ウフフ…どういたしまして。お役に立てて何よりよ」
ユタカはふと気になって尋ねた。
「あの…どうしてそこまでしてくれるんですか?」
「あら、そんなの決まってるじゃない…」
エリカは豊の鼻をツンとつついて言った。
「…君に興味があるからよ。特にソコにね…♪」
「…っ!?」
 ズザッ…
豊は思わず後退りした。
エリカが興味あると言って指差したのが彼の股間だったからだ。
…とはいえ、エリカのような美女が自分に興味を示してくれて、男としては悪い気はしない豊であった…。


ユタカ、セーラ、エリカの三人は、塔を後にして街道を歩いてリンドバーグを目指した。
「なるほど…二人の話を聞くに、ユタカ君がセーラちゃんの探している“勇者”という可能性はあるわね…」
道中、豊とセーラから各々の事情を聞いたエリカは一つの仮説を導き出した。
豊は聞いた。
「勇者って異世界人なんですか?それに僕は勇者だなんて、とてもとても・・・・。」
「勇者=異世界人と断言はできないけど、セーラちゃんの受けた啓示、それにユタカ君の出現。タイミングが良すぎる気がするのよね。勇者っていうからには勇敢で、何かしら人並み以上の力を持っていないといけないわ。仁徳だったり戦闘力だったり、勇者と言っても人それぞれだと思うけど。ユタカ君の場合は・・・とりあえず絶倫かな?(でも歴史上の勇者とかそういうすごい人物って例外なく絶倫なのよね。ひょっとしてユタカ君が絶倫なのって・・・)」
豊もセーラもこの言葉に真っ赤になる。
「エリカさん!!」
「エリカさん!!」
豊とセーラの叫び声が重なる。
それを制するようにエリカは言った。
「とりあえずはユタカ君が還る方法を探しましょ。ユタカ君にも故郷があるんでしょ。」
「はい。お願いします。」
豊は頷く。

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