爆乳戦隊おっぱいジャー! 24
「何って…食料かなにかにでもする気か?でも別に乳魔にはそんな性質ないよな…うーん…なら何なんだこれは?」
「私に聞くなよ、自慢じゃないが間違いなく頭じゃお前に負けてるぞ?」
落ち着くためか何なのか…そんな風にのんきな会話をしている最中、背後から気配がした…ぞわりと背中が震え、あまりよくない感覚…直感が原始的な「恐怖」を抱かせるその先…背後に視線を映したその先には、絶世の美女…それも裸の…がこちらを見つめて苦笑していた。
「うわっ…な、なんだお前っ!??に、乳魔かっ?」
俺は一気に驚いてしまい、必死に上ずった声を隠すようにしながらも、その存在を見つめて語りかけた。
そしてそんな中でも一目見て理解した…相手がただものではないということを。
散々雌獅子杯で化け物じみた格闘家達の戦いを見てきたからこそ理解できることもある…こいつの強さはただ者ではない、たぶんタマモが逆立ちしても叶わないレベルだろう。
「下がってな優一、優一はこんな場所で戦う必要はないさ、私が守るからなっ!!」
「お、おいっ!茜っ!」
「意地があるんだよ!女には女の意地がなぁっ!」
俺を手で下がらせようとしながらも、明らかに尋常ではない強さの相手に啖呵を切り、茜はパイブレスをつかい、おっぱいジャーの爆乳イエローへと変身する。
「…参られよ、弱き者よ…」
「な、だ、誰が弱きものだってえぇぇぇ〜っっ!!ふざけんな!ボッコボコにしてやるよっ!」
頭に血が登っているのか茜はそのまま一気に敵にかけより攻撃を加えようとする。
スーツにより強化されたパワーは普通の人間なら軽々と骨を砕かれるような凄まじいものだが、茜は腐っても格闘家だ、最善を尽くすためならまず手段は選ばない。
「ダブルボインガーっ!!装着!ミサイルパーンチっっ!」
両手を広げて掛け声をあげると共に、茜の乳力は一気に両手に集まり、そのエネルギーは物質化し、武器を作り出す、茜の愛用武器であるダブルボインガーの登場だ。
その乳房をもしたような…手の平の10倍くらいはありそうな巨大なグローブは文字通りに今までに何人もの敵を倒してきた凄まじい武器だが、まあ使いこなせるのは茜くらいしかいない。
すっ!と息を吸い込み呼吸を止めた茜は一気に怪物に殴りかかる。
綺麗に茜の腰は捻りを加え、遠慮ない踏み込みと共に、謎の女に対して強烈な一撃がくわえられた…はずだった。
「なっ…!?!!」
ぶるんっ!と揺れる茜の乳房にもまるで反応を示さないかのように、その女はつまらなさげに拳を受け流した。
受け流す…果たしてそう言い切っていいのか、踏み込みによるすさまじい衝撃を放ったはずのパンチはあっさりと手を握られ、その力をそのまま返すかのように、茜は合気道の要領で遠慮なく壁に叩きつけられていた。
ドォンッッ!という音が地下に響く、辺りには遠慮なく土埃が舞い、その近くには叩きつけられた茜が強制的に変身を解除させられたのか、気絶したまま倒れていた。
「くそっ!こうなりゃ応援をーっっ…」
事の重大さに気づいた俺は慌てて電話をかけようとするが、周りにはいつもならあっさりと倒されてしまうはずの乳魔兵ナイチッチが複数、俺に武器であるマシンガンの銃口を向けていた。
「だから貴様らは弱きものなのだ…この程度の準備すらしていないとはな…情けないぞタマモ、私が眠っていた間の貴様のていらたく…いずれは責任を取ってもらおうか?」
「は、ははぁーっっ!申し訳ありません乳魔神さまぁーっっ!」
声と共に現れたタマモはいつもの態度とは違い、ペコペコと必死に頭を下げながら少女にへつらっていた。
「そいつがラスボスかっ…くそぉ!こんなときに通信システムを確保してればっっ!」
俺は悔しがり地面を拳で殴り付けるがもはやそれも後の祭りでしかない、そんなこんなをしているうちに俺はあっさりと捕まってしまった。
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というわけで時間を戻そう。
俺たちはその後敵に捕まり服を剥ぎ取られて真空パックのような容器の中に閉じ込められてしまったわけだが、抱き合い身を寄せ会ううちに、お互いともに妙な感覚を味わっていた。