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下宿少女
官能リレー小説 - ハーレム

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下宿少女 8

「みんな、おはよう。」

顔を洗い、制服である白いブレザーに着替えリビングにやってきた俺。
試着したときも思ったけど、派手な制服だよな…
デザインはいいから、これ目当てで入学する者も少なからずいるらしい。

「おはよう、ゆうちゃん。」

「ゆうくん、おはよう。」

「…おはようございます。」

先にリビングに集まったメンバーから挨拶が返ってくる。
あれ?千夏は?

「う〜…おはよ〜…」

「うおぁ!!?」

急に後ろから声がしたので振り向くと、すさまじくテンションの低い千夏がいた。
なんでも朝に弱いらしい。
髪はボサボサだし、顔色もあまり良くはなさそうだ。

「だ、大丈夫か?」

「だいじょ〜ぶ…眠いだけ………ぐう…」

「こらこら、立ったまま寝るんじゃない…」

千夏はふらふらとしながらも立った状態で再び夢の国に旅立っていた。
器用な奴だな…

「千夏さん?朝ご飯できましたよ?」

「ご飯!?食べる!!!」

復活すんの速すぎだろ!!!
もうテーブルについて目玉焼き食べてるし…

「…相変わらずの食欲ですね。」

秋穂が呆れた目で千夏を見ている。
いつものことなんだろうか…
それはともかく、俺も食べ始めないと…
初日から遅刻など洒落にならない。
それからは特に何もなく時間が過ぎていった。


「みんな、忘れ物はないわね?」

準備を整え、いよいよ登校時間になった。
冬美さんはみんなに最後の確認をすると玄関に鍵をかける。

「それじゃ、行きましょうか。」

俺たちは5人並んで歩き始めた。
ふう…やっぱり入学って緊張するものだな。
心臓がバクバクいってる。
四季ヶ峰はエスカレーター式だから、俺みたいに途中から入って馴染めるかな…

「ゆう、一緒のクラスになれるといいね!!!」

「あ、ああ。」

髪の毛を整え、すっかりいつも通りになった千夏が腕に絡みついてくる。
この子は先日、お嫁さんだとか彼氏だとか言っていたが、どこまでが本気なのだろう…
普段の言動からは想像もできなかった。

「ゆ、ゆうくん!!!私もゆうくんと同じクラスがいいな…」

小春はそう言うと、控えめに俺の手を握ってくる。
おおう…こんな美少女たちに挟まれて、男としてはうれしいのだが…

「ふ、二人とも離れてくれ…歩きにくいし転けちゃうよ…」

「「むぅ〜」」

ああ…二人が非難の目で俺を見ている…
俺にどうしろと?

「や、やっぱり何でもありません…」

そう言って前言を撤回する、ヘタレな俺だった


しばらく歩いて、大きな校門に到着する。
ようやく着いたか…
二人が手に絡み付いて歩きにくいし、秋穂はそんな俺を汚物を見る目で見てくるし、朝から散々だった。

「…では、私はこっちですから。」

「また後でね、秋穂。」

「じゃあね秋穂ちゃん。」

「行ってらっしゃい、秋穂ちゃん。」

「頑張ってな、秋穂」

中等部の秋穂とはここで別れるらしい。
まぁ、中等部と高等部は校舎が別だからな。

「…ええ、皆さんもがんばってください。それから、そこの変態さん。クラスメイトに欲情しちゃだめですよ?初日から居場所が無くなるのはつらいでしょう?」

「だからしないって!!!」

本当にしつこい奴だ…
もしかして一生言われ続けんのか?

「それじゃ私たちも行きましょうか。」

去っていく秋穂が見えなくなってから冬美さんが言う。
たしかに、そろそろ行かないとな。
俺たちは4人一緒に高等部の玄関までやってきた。
そこには人だかりができており、その前方には大きな紙が張り出されている。

「それじゃ、私は二年生の方に行くから。」

そう言って手を振りながら冬美さんは俺たちから離れていく。
さあ、俺も自分のクラスを確認しに行くかな。

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