PiPi's World 投稿小説

下宿少女
官能リレー小説 - ハーレム

の最初へ
 5
 7
の最後へ

下宿少女 7

しばらく部屋でゆっくりしているとドアがノックされる。

「ゆうくん?ご飯の準備できたよ?」

「ああ、今いくよ。」

ドアを開けると部屋の前で小春が待っていた。
飯を作り終わってそのまま来たのかエプロン姿だった。
その、何というか、似合うな…

「行こ?ゆうくん。」

「ああ、ありがとう。」

リビングに降りてくるとテーブルには旨そうな料理が並んでいた。
俺と小春はそれぞれ席につく。

「みんな揃ったわね。それじゃ、始めましょうか。ゆうちゃんの歓迎と、みんなの進級・進学を祝って、乾杯〜」

「「「「乾杯〜」」」」

冬美さんの挨拶を合図に乾杯して晩飯を食べ始める。
俺はメインディッシュの鶏の照り焼きを頬張った。

「おお!!!うまいなこれ。」

すげぇ、本気でうめぇ…
誰が作ったのだろう。

「ホント?よかった。」

反応を見る限り、これを作ったのは小春らしい。
料理うまかったんだな…

「ゆう、こっちも飲んでみてよ!!!」

千夏が相変わらずのハイテンションで進めてくるのは…野菜スープか。
俺は言われるままにゆっくりと飲み始める。

「おっ、こっちもうまいな。けど意外だな…千夏って料理できるんだ…」

「ちょっと!?意外ってなによ!!!」

いかんいかん、つい思ったことが口に出てしまった。
話題を変えなくちゃな…

「み、みんなはやっぱり四季ヶ峰の生徒なのか?」

「ちょっと!!!ごまかせてないよ!!!」

千夏が何か言っているが無視。
ちなみに、四季ヶ峰とは俺が明後日から通うことになる学校の名前だ。
小中高と一体になったマンモス校で全校生徒は2000人を越える。
それなりに有名なので全国から生徒が集まってくるのだそうだ

「そうよ。さっき話した通り、私が高校二年生で。」

「あたしと小春が一年生。秋穂は中三だね。」

「そっか…」

やっぱり同じ学校に通うことになるのか。
まぁ、この辺の学校なんてあそこしかないから分かってたようなものだけど。

「…覗きとかして退学とかにならないでくださいね?同居人として恥ずかしいですから。」

「いや、やらねえよ!!!」

本当にこの子は、口を開けばすぐに嫌みを言ってくる。
間違いなくドSだな…

「はいはい、喧嘩はだ〜め。仲良くしなさい。」

「「でもコイツ(この人)が…」」

「“わ・かっ・た?”」

「「はっ、はいッ!!!」」

女の子の笑顔とは何故こんなにも怖いのだろう…
秋穂もガクガクと震えてるし、これ以上冬美さんを怒らせない方がよさそうだ。

それからみんなで飯を楽しんで、ケーキを食べてその日は解散となった。
俺としては後片づけを手伝いたかったが小春が、

『いいよ、ゆうくん今日は疲れてるでしょ?早く寝なよ。』

と言ってくれたので、俺はすでに風呂に入り自室に切り上げていた。
ベッドに入った瞬間、すさまじい疲労感が襲ってくる。

「あー…疲れた…」

本当に濃い一日だった。
それもようやく終わろうとしている。

(これからが大変そうだな…やっていけるんだろうか、俺…)

果てしなく不安だ。
しかし、せっかく彼女たちが俺を受け入れようとしてくれているんだ。
がんばって馴染まなくちゃな…

(明日から頑張ろう…)

俺は電気を消し、訪れた睡魔に身を任せる。
馴れない枕にベッドだったが、すぐに眠ることができた。
こうして、俺の新しい生活は幕を開けたのだった。

〜エピソード3 入学式〜

ピピピピピピピピ…

ふうっ…もう朝か…
俺が実家に帰ってから二日。
未だに家の環境には馴れないでいた。
歓迎会の次の日…つまり昨日は学校で使うノート類や筆記用具、俺やみんなの私服なんかの買い物につき合わされたのだが…
大量の荷物を見栄を張って一人で持っていたせいで体のあちこちが痛い。
情けないからこれは内緒にしておこう…
なにはともあれ、今日は入学式の日だ。
なんだか緊張してきたな…
その時、ドアが控えめにノックされた。

「ゆうく〜ん。朝ご飯できたよ?」

「今いくよ。先に行っててくれ。」

「うん、分かった。」

トテトテと小走りで小春がリビングに向かう音がする。
さて、俺も早く準備しなくちゃな。

SNSでこの小説を紹介

ハーレムの他のリレー小説

こちらから小説を探す