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下宿少女
官能リレー小説 - ハーレム

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下宿少女 6


「えー、だってせっかくの機会だしー春の新作とかいっぱいだよ?」

「た、たとえば?」

「期間限定ドクダミいちご味〜」

「却下だ!!!どう考えても地雷だろそれ!!!誰が飲むんだそんなもん!!!」

「えっ?ゆうに決まってんじゃん?」

何言ってんのとばかりに俺を見つめてくる千夏。
何この子、本当はまだ裸を見られたこと怒ってんの?
俺を亡きものにするつもりなの?

「と、とにかく!!!5人分なんだからそんなにいらないだろ!!!3本までにしなさい。」

「え〜…小春〜買っちゃだめ〜?」

「えっ…と、さすがに多すぎですね…ゆうくんの言った通り3本までです。」

「ちぇ〜」

千夏は渋々とだが、カートを押して飲料コーナーに戻っていく。
やれやれ、何とかなったか…

「ん〜だったら、ドクダミいちごと…青汁パインと…」

駄目だこいつ…早く何とかしないと…

結局その場は俺の必死の説得と、小春の好きなおやつを買ってもいいという一言のおかげで、千夏にゲテモノジュースを買うことをあきらめさせることが出来た。



「ただいま〜」

「あら?お帰りなさい。たくさん買ってきたのね。」

家に帰ると冬美さんが出迎えてくれた。
冬美さんは他の家事をするために残ったはずだが、もう終わったのだろうか?

「洗濯物は取り込んじゃったし、お風呂掃除もやっとくから二人はご飯の準備を頼むわね。」

「はい。」

「りょーかいです!!!」

そういうことらしい。
それにしても、靴が一人分なくなっている。
秋穂はどこにいるのだろう。

「あの、冬美さん。」

「どうかしたの?ゆうちゃん?」

今更だが、ゆうちゃんと呼ばれるのはたまらなく恥ずかしい…
まぁ、それはいいとして。

「秋穂はどこですか?靴がなくなってますけど…」

「ああ、秋穂ちゃんにはケーキを買いに行ってもらってるのよ。ケーキ屋さんはスーパーとは逆方向だからね。」

なるほどそういうことか。
あの様子じゃ、ケーキ好きみたいだから自分で選びたいってのもあるんだろうな。

「それじゃ、ご飯作ろうか。ゆうくん、それキッチンまでお願いできるかな?」

「ああ、了解。」

「いや〜男の子がいると助かるね。女の子だけだとどうしてもたくさんは持てないし。」

そう、俺がスーパーまでついていったのは荷物持ちとしてだ。
女の子に持たせるのは気が引けるからな…
しかし、このぶんだと今後も荷物持ち係に任命されそうだな…
ま、嫌ではないからいいけど。



それからしばらくして、秋穂もかえって来た。
コイツもコイツで、春の新作ケーキだの期間限定などと言い目を輝かせていた。
俺に対する扱いとは別次元だ。
てゆーか、食い物に負ける俺って…
まぁ、なんだかんだで飯までは時間があるので、俺は一度自室に行くことにした。
俺の家は一般的な家庭と比べて広めに出来ている。
一階にはリビング、キッチン、風呂にトイレ、客間に父さんと母さんの部屋。
二階には俺たち5人の部屋に空き部屋か2つ。
俺の部屋は廊下の突き当たりだそうだ。

ガチャ…

「おお…」

思わず声が出てしまった。
親戚の家にいたころは従兄妹と同じ部屋だったから一人部屋なんて初めてだ。
あれはあれで楽しかったが…
元気にしてるかな…
まぁ、自室と言っても今はまだ必要最低限の家具しかないから殺風景だが、それはこれから変わっていくだろう。

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