PiPi's World 投稿小説

下宿少女
官能リレー小説 - ハーレム

の最初へ
 9
 11
の最後へ

下宿少女 11


「と、トーヤ?別にコイツらとは、おまえが思ってるようなことは何も…」

「うるせぇぇぇ!!!くそぉぉぉ!!!裏切り者ぉぉぉ!!!」

滝のような涙を流して悔しがるトーヤ。
おいおい、その辺にしとけ…
周りのヤツラも若干引いてるぞ…

「べ、別に悔しくなんかないんだからね!!!俺も美人の彼女をつくってやるんだぁぁぁ!!!」

男のツンデレとか、誰得なんだよ…とばかりの捨て台詞を残して走り去っていくトーヤ。
つーかあいつ異常に速いな…
陸上やってたって言ってたから、短距離の選手か?
「ああもう、しょうがないな…僕ももう帰るよ。天野くん。」

「あ、ああ…じゃあまたな、シンジ。」

そう言ってシンジも帰っていった。
いろいろ濃いやつらだったな…

「私たちも帰ろっか。それと千夏さんは早くゆうくんから降りてください。」

「え〜…」

「今日のお夕飯抜きですよ?」

「お、降ります…」

天野家の財布は生活費に限って小春が握っているようだから千夏も下手に逆らえないようだな。
相変わらず恐ろしい笑顔だ…
俺も小春のことは怒らせないようにしよう。
そう堅く決意しながら、俺たちは帰路についたのだった。



〜エピソード4 少女たちとの交流〜

俺が実家に帰ってきてから1週間と数日が経過していた。
学校の授業も本格的に始まり、学生生活が忙しくなってきた。
今日も学校があったのだがそれも既に終わっており、帰宅した俺は自室でくつろいでいた。
思えば、こっちに帰ってきてからいろいろあったな…
俺は目を閉じて、今までに体験したことを思い返していた。


…小春の場合…

「買い物?」

「う、うん…出来れば明日の放課後、付き合って欲しいんだけど…」

晩飯を食べて自室でくつろいでいると、小春がやってきてそんなことを頼まれた。
それは別に構わないのだが…

「いつものスーパーか?それならわざわざ言いに来なくても…」

「そうじゃなくて、近くのデパートまで服を見に行きたいかな…って」

ああ、なるほど…それでわざわざ俺の部屋まで頼みに来たのか。
明日は学校の都合とやらで半日授業だし…

「分かった、行こうか。」

「ホント?約束だよ!?」

「あ、ああ。大丈夫だよ。」

なんで小春はこんなにも必死なんだ…
こうして俺たちは次の日、近くのデパートまで行くこととなった。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

「ゆう君、これなんてどうかな?」

「いいんじゃないか?似合うと思うよ。」

時間はあっという間に過ぎて俺たちは現在、約束通り近くの大型デパートに来ていた。
ここは品ぞろえもよく、若い世代に大人気なのだそうだ。
昨日言っていたとおり、小春は入店すると真っ先に服売場にやってきて服を選び始めていた。

「も〜…ゆう君、さっきから同じことばっかり言ってる…」

「そ、そうか?でも、ホントに似合うと思うんだけどな…」

そんなことを言われても、俺には女の子の服を選ぶセンスなんて無いのだからしかたない。
似合うと思ったのは本当だしな…

「そ、そうかな?じゃあ、これにしようかな…」

「あ、ああ。本当に似合うと思う。」

「そっか…それじゃ、これにするよ。ちょっと買ってくるね。」

そう言って小春はレジの方へ歩いていく。
俺もついていこうかと思ったが、視界の端にある店がうつった。
俺は吸い寄せられるようにしてその店の商品を見る。
せっかく一緒に来たんだしな…


「ゆう君、お待たせ。レジ、いっぱい人がいて遅くなっちゃった。ごめんね。」

「ああ、大丈夫だよ。」

「あれ?ゆう君、何か買ったの?」

小春は俺が持っていた小箱を見て疑問の声を漏らす。
これは小春がレジに並んでいるときに買ったものだ。

「はい。」

「え…?」

俺は小箱を小春に手渡した。
急に恥ずかしくなって、顔を見ずに渡したが、声から小春が驚いていることが分かる。

「これ、私に?」

「ああ…これからお世話になるわけだし、せっかく二人で買い物に来たんだから、その記念にな。」

「あ、ありがとう。開けてみてもいいかな?」

「ああ、いいよ。」

SNSでこの小説を紹介

ハーレムの他のリレー小説

こちらから小説を探す