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ある六畳一間から伝説が始まる
官能リレー小説 - ハーレム

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ある六畳一間から伝説が始まる 36

荼枳尼天、辰狐王菩薩、貴狐天王。白狐に乗った天女のイメージが地上界でも残されている。
ハーフリング族の女王が獣人族の女王が変化した大虎のような白狐に乗せてもらい、飛来した天使の軍勢に対峙した。
玉藻前、九尾の狐。狐姫のイメージも残されていて、狐が絶世の美女に化けて登場する。
封神演義では、狐姫は千年狐狸精の妲己。リリスは女禍としてイメージされている。
前世ではこの三人は気が合うのか、よく一緒に行動していた。
神崎修司は知らない彼女たちの記憶である。
狐姫の目隠しにされているリボンが涙でぬれた。すべてがなつかしい。
どうして、ハーフリングのミーシャだけ、他のエルフやダークエルフの女王とはちがう思いがあるのか、狐姫は納得した。
ミーシャも狐姫玉藻と前世では恋人で、二人で魔王の愛人になってもその関係は変わらなかったのを、鮮明に思い出していく。
「ミーシャちゃんも思い出した?」
「はい、リリス様」
ベットで二人は泣きながら感動の再会に抱きしめあっていて、リリスもうれしそうである。
神崎修司だけが、よくわからずにミーシャと狐姫を見つめていた。
「あ、しまった……」
狐姫玉藻が獣耳もしっぽもうなだれてリリスにダークエルフ族が攻めてくると言い出した。
「おもしろいじゃない」
ダークエルフ族の女王にリリスからの宣戦布告の書状が届いている。書状は狐姫玉藻が書いた偽書状で、エルフ族の女王は私がもらうと言う内容である。
ダークエルフ族の女王は激怒した。
ミーシャがおろおろしている。
「森ごと焼き払うぐらいするんじゃ……」
ダークエルフ族の女王は恋人のエルフ族の女王を奪うという書状に本気で攻めてきた。
前世の記憶はダークエルフ族の女王には呼び覚まされていない。
「いぶりだしてやる!」
そのまま、焼け死ぬとは思っていない。
「とりあえず、私の国へ」
狐姫玉藻の南国に全員避難することになった。
紺碧の海。
足元から波打ち際まで続く白い砂浜。
リリスはビーチチェアにゆったりときわどいビキニの水着で寝そべって、神崎修司にオイルのようなものを塗ってもらっている。
どうやら日焼け止めらしい。
ノルニルさんたちと獣人族のメイドさんたちが、神崎修司が教えたビーチバレーやビーチフラッグで遊んでいて、狐姫玉藻とミーシャはおそろいの白いワンピース姿で波打ち際を手をつないで歩いている。
賢者の塔の瞬間移動の魔方陣で、ダークエルフと戦う気だったリリスやノルンに、神崎修司が「海に行きたい!」と言ったので水着を持って獣人族の島に逃げてきた。
ノルンは海で泳いでいる。
ダークエルフ族の女王がこの光景を見たら、弓兵に射殺せと叫んだにちがいない。
神崎修司は美女だらけのビーチでのんびりしていた。獣人族の娘たちも水着姿でしっぽとおしりを揺らして走りまわっている。
青い空と海、白い砂浜、波の音ではなく揺れる乳房やおしり、若い女性たちの柔肌、はしゃぎ声に神崎修司はバカンス気分である。
(金持ちってこんな感じなのかなー)
神崎修司はそんなことを思いながら、リリスの隣で寝そべっている。
「魔王様にも塗ってあげるね♪」
「そこには、あぅっ!」
「気持ちいい声、もっと聞かせて」
日焼け止めの甘い匂いのオイルをトランクスパンツを下げられて、リリスに塗られている。
「あっ、しごくなっ、出ちゃうだろ」
「出たら舐めてきれいにしてあげる♪」
「みんなこっちをチラチラ見てるじゃんか」
「恥ずかしい?」
神崎修司はあわてて起き上がり海に走った。
「ふふっ、魔王様、かわいい」
海に入って、潜ってみる。
海中から海面を見上げると、とてもきれいで神崎修司は感動した。

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