俺の美女軍団 2
「始まったな」
現在俺は指揮と観戦用に作られたアジトのモニタールーム、
にて現場の戦いを子猫怪人の躰を犯しながら八神と一緒に眺めていた。
数で劣るものの一応優勢な自群の戦闘員、しかし。
「吹き飛べっ!!雑魚共がっ!」
ビッツは得物のサーベルから放つエネルギー波で彼方側の戦闘員ごとこちら側の戦闘員が次々に爆破していく。
近づいてもサーベルで一突き、どうやら只の指揮官ではない様だ。
しかし怪女四天王の初陣には少し物足りない、ここは彼女達に任せよう。
「歯ごたえ無いわねぇ、あら?」
辺りを吹き飛ばし終えたビッツの目に一人の女が写った。
巨大な両手の鋏に紅い蟹の甲殻の様なビキニ状の装甲で身を固めた女怪人、キャンサー・ウーマンだ。
「雑魚がまた増えたわねっ!!」
ビッツは、賺さずエネルギー波をキャンサーに放つ、しかし堅牢な甲殻(シェルアーマー)に守られたキャンサーには傷一つ着かなかった。
「バ、バカなっ!!アタシの必殺技が利かない…だ…と…」
狼狽えるビッツを後目に、キャンサーはゆっくりと歩を進めていく。
その一歩一歩が着実に自身の寿命を縮めている事をビッツは確信し恐怖した。
「お前達っ!あの蟹を止めろっ!!」
「やぁっ!!」
ビッツの命令で次々に襲いかかる敵戦闘員、上司の命令には逆らえない末端のサガ…哀れである。
「グゲェ!?」
無謀にも正面から突っ込んだ戦闘員が、キャンサーの鋭い蹴りを食らい吹き飛んだ。
「ひぎいぃいぃぃっ!!」
「足ぃ〜足があぁあぁぁ〜!!」
鋏で切り刻まれ、叩き潰されたらし命を散らしていく戦闘員、無慈悲な殺戮は五分と続かなかった。
部下を全て失ってから数分後、ビッツはボロボロの姿で、キャンサーの足下に転がっていた。
「バカな…この私が手も足も出ないなんて…!」
圧倒的な戦力差を見せ付けられ、己の無力さに絶望する。
勝敗は決した。
俺はキャンサーにトドメを刺すよう命じる。
キャンサーのハサミがビッツの首掛かる。
「や、止めろ、降参する!降参するから命だけは助けてっ!…ぐげっ!!」
ビッツの命乞いが終わる前に、ビッツの首が胴から離れる。
無慈悲に敵を潰す事で、俺は自分の組織の強さを、他の組織の連中にアピールするのだった。