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神アプリ
官能リレー小説 - ハーレム

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神アプリ 57

 口がダメなら胸で、はたまた、胸がダメなら口で──そんな風に要求されたことは何度もあったが、結局自分を“道具”としか見ていないことには変わりなく、悉く突っぱねてきた。しかしそのような経験があったからこそ、口や胸を使うことで喜んでもらえるだろうという推測が容易にでき、彼に言われずとも進んで行うことができた。
 そう、今まで拒んできたことを自ら行っている。それが自分でも驚愕であり、また、自分をそうさせてしまうほど彼を必要としている気持ちの強さを実感させられていた。

(やん、里美……すごくいやらしい……)

 頬を紅潮させている里美は、うっとりと目を細めて屹立の先に舌を這わせている。その顔が目と鼻の先にある。自分も同じことをしているのだから当然だ。お互いの口の間には亀頭しかなく、エラが張っているとはいえ、頻繁に鼻先が当たったり舌先が触れたりする程度にしか離れていない。里美の荒い吐息やそれに混じる甘い声もしっかりと拾え、表情の影響もあり、性欲が刺激されっぱなしだ。
 そして同時に、里美からも自分の顔が間近に見れる。チラとこちらを窺って恥ずかしそうに朱を深めるのは、もしかしたら自分がとてもいやらしい顔をしているからではないのだろうか? とてもねっとり舌を這わせているのではないだろうか? そんな風に思うと恥ずかしくなり、甘美な震えに襲われる。実際、フェラチオの経験がないので少しでも里美と同じように舌を動かすよう心掛けていて、とても丁寧な舌使いになっているのかもしれなかった。
 口もダメ胸もダメ。それなら手で──というところで落ち着くのが常だった。胸を揉まれ、キスを交わしながら手で扱くのである。
 肉棒が膨張すること、とても熱くなること、脈打つこと、全て手中で知った。しかしそれを胸の深いところで感じるている今、全く違った感じ方をしている。そもそも彼のモノは見た目からしてビックリするほど長大で、今まで見てきたのは本当に男の象徴だったのかと疑ったほどだ。

(ああん、跳ねてるぅ……)

 それほどの彼の肉柱が胸の隙間で跳ね、あまりの逞しさにクネクネと腰が動いてしまう。手中で感じたことのある、達する前兆の脈動に似ており、何故か期待をしているのが分かった。
 しかし尿孔から出てきたのは半透明の白い液体だ。こんな裏切りに合うのは何度目かも分からないが、牝欲を翻弄されるのが何故かとても心地よく、落胆などはしなかった。何故なら、先ほどとと同様に、カリ首の方へ垂れていくそれを里美と競うようにして舐めとると、やはり甘い電撃が微弱に巡って脳髄が痺れるからだ。

(ああ……いつまでもこうしていたい……)

「あ、ああっ……んぁ……あん、いつまでもこうしてたい……」

 知代の喜色にまみれた声が内心と同じことを囁いて、思わず彼らを見上げていた。

「じゃあ中には要らないんだね?」
「やん、そういう意味じゃ、はあっ、ひゃんっ……」

 知代をおちょくるように、彼は陰核のあたりを指先でクニクニと揉む。構ってもらっている知代がとても羨ましい半面、彼の逸物の反応を胸で感じていることに多少の優越感もあった。

「じゃあ欲しいの?」
「欲しいです、んああっ、オマンコしてぇ……ねぇん、お隣さぁん……………………はれ? そう言えば、名前──」
「先約がいるんだよねぇ……」

 彼は知代の意識を引き留めるようにそう言った。ニヤ、口の一端を歪める表情から加虐嗜好の片鱗が見えたような気がしたのだが、何故か子宮がジンジンと疼いている。

「先約……?」
「……里美、約束だ。ご褒美を上げよう」

 彼がそう言うと、里美は延々と舐めていた亀頭から顔を離した。もう既に至福に満ちた表情を浮かべている。

「さ、教えた通りにしてみて?」
「そ、そんなぁ……」

 彼が要求すると、里美は許しを乞うように上目遣いを向けて媚びるように尻を揺らした。

「お預けにするよ?」
「や……します、しますから……」

 里美は即答し、恥ずかしそうに頬を赤らめた。上気に重ね付けられた恥ずかしげな表情は可愛さと妖艶さを併せ持ち、女の自分さえゾクゾクするほどいやらしい。
 今にも泣き出しそうなほど潤んだ瞳に妖しい輝きを潜ませて、里美は自分や知代をチラチラと窺うと、ベッドへ上がった。

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