神アプリ 4
二時間ほど前に会ったばかりの青年と舌を絡める接吻を続ける千歳は、感情の昂りを感じていた。その昂りは行動に出て制御できなかった。
(やん……止まんない……)
倒れた翔真の片足を跨ぎ、胸板に胸を擦り付ける。とても恥ずかしいことをしているという自覚がありながらも、横で彩菜が同じ行動に出ているのでまだ耐えられた。
それに、ブラジャーの裏地に胸の先が擦れると気持ちがよくて仕方がない。身体中にピリッと電撃が走り抜け、頭の中が蕩けそうになってしまう。
腰も勝手に、ミニスカートがずれ上がってくるほど揺れているのが分かっているものの、止まらない。腰の奥が熱を持ち、身体中が火照り、ジワジワと疼いて、止められなかった。
「やあん……五十嵐さんのカチンコチン……」
翔真の股間に白い指を這わせて彩菜があだっぽく囁いた。知識しかない千歳と違って彩菜には経験があり、彼女の行動が大胆に見え、羨ましくもある。何の次に何をしたらいいのか千歳には分からない。
彩菜は片手で翔真の股間を撫で回しながら豊満な胸を擦り付けるように身をくねらせている。
「コレ舐めると五十嵐さん喜んでくれる?」
恥ずかしいそうに頬赤らめていながら、訊いていることは千歳が耳を疑うような内容だ。
しかし、
「え? うん。して?」
と翔真が答えると、千歳もソレを舐めたくなる。彼に喜んでもらえると嬉しい、という心の働きがいつの間にか思考の基盤になっていた。
だが千歳が彩菜に続こうとした時、彼女の身体に快感が走り抜けた。
「はあああ……んっ……」
ミニスカートに潜り込んだ手に大事なところにある大事な穴をグイッと押され、千歳は背筋を仰け反らせながらたっぷりと甘い吐息を吐いていた。ショーツを巻き込んで入り口を擦られた瞬間背筋がゾクゾクと震え上がり、頭の中をグチャグチャに掻き回されていた。
あらゆる理性が愛欲の熱に焼き切られた。快感を求める性欲と、翔真を想う思考原理だけが爛れた頭に残されているよな状態だった。
「ああん、五十嵐さぁん……もっと、もっと気持ちよくしてぇぇ……」
「千歳ってまだヤってないんでしょ?」
ベッドから降りて翔真の足の間に身を移した彩菜が、トランクスの腰ゴムに指をかけたまま事実確認に及ぶ。
「あ、そうなんだ……」
「やあん、止めないで……」
指の圧迫がなくなり、千歳は駄々をこねるように尻を振る。
「でも初めてなんでしょ?」
「でもでもぉ……」
千歳の腰が止まらない。ジンジンと子宮が疼いてジクジクと膣口が蠢いている。
「じゃあさ、うう……スカートとパンツ脱いで、顔に跨がって?」
「あああああ……はいぃぃぃぃ……」
(恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしいっ……)
とは思っている。実際顔が真っ赤に染まっていた。それでも千歳は自分の手でミニスカートを下げ、ピンクのショーツも脱いでいく。
83センチのやや脂の乗ったピチピチ肌のお尻を丸出しにすると、それを翔真に向けて、顔を跨ぐ。また顔から火が出る。ただそれは、彩菜の様子を捉えるまでの数秒の間で治まった。
(あああああ……)
翔真の股間で聳えている屹立に彩菜が舌を這わせていた。その顔は目元から力が抜けており、慈しむような優しい光と淫獣じみた暗い光が瞳の中で溶け合っていた。
おおよそ自分の顔の縦幅よりも長いかもしれない肉の柱に彩菜の舌がベッタリと張り付いて根元から登っていく。舌が滑った後にはヌメヌメした輝きが残り、とても卑猥だった。彩菜は顔を動かして、青筋の浮く太い肉茎に隈無く舌を押し当てて回っていく。
「んあああっ……」
彩菜に気を取られていた千歳は、秘部を触れられて自分の状況を思い出した。
「やああ……ああ……」
翔真の指が陰唇を押し広げ、処女の花園を剥き出しにさせる。自分の恥ずかしい部分が全部見られていると思うと千歳はショートしそうなほど恥ずかしい想いに駆られ、プリプリと尻を捩り回していた。
「あああっ、あっ! んうう、あんっ……」
ヌメッとした生暖かい物が右左と陰唇を這い、その都度千歳の足腰が震える。背筋を快感が撫で上がり、頭を更にドロドロに蕩かしていく。
「一杯溢れてくる……」
「やあ……ああっ! くうううんっ!」
押し開かれたクレバスの内部をベッタリと張り付いた舌が蹂躙して肉芽を擦り上げていった時、千歳は頭を突き抜けていく衝撃に襲われて頭の中が真っ白になった。