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先祖がえり
官能リレー小説 - ハーレム

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先祖がえり 93

食堂ではすでに食事の準備が出来ていた。

「ご主人様、着きましたよ?」

加奈は胸の中の狐太郎に話しかける。

その声で

「あ・・・コタちゃん・・・」

留美は狐太郎の姿を見つける。やはり元気がなさそうだ。

狐太郎が来たということで他のメイド達も食堂に集まってくる。

その時

「・・・ご主人様。こちらへどうぞ。」

加奈が暴挙に出た。それは


「ちょっと、加奈ちゃん!食事の時は私の膝の上でしょ?!」

そう。あろうことか狐太郎を自分の膝の上に乗せはじめたのである。

「うぅ〜・・・だって、私もご主人様のお世話・・・したいですぅ・・・」

本当はいけないことだと分かっている加奈。それゆえに留美に向かって駄々をこねる。

他のメイド達は動向を見守っている。特に美咲はハラハラした様子だ。

「ダメよ。今までだってコタちゃんは私の膝の上だったわ。これからもよ。」

「そんな!!留美様だけずるいです!!」

両者狐太郎をめぐってにらみ合う。


すると

「・・・加奈、ちょっとはなして」

加奈の膝の上に居た狐太郎は加奈に椅子から降ろすよう伝えた。

「えっ?あ・・・はい。」

加奈は素直に狐太郎の意思に従う。

すると狐太郎はそのまま一直線に留美の方へ向かい

「・・・お姉ちゃんの膝に乗っても良い?」

「「!!!!」」

どうやら狐太郎は加奈ではなく留美の膝を選んだようだ。

「い、いいわよ!もちろん!さぁ、コタちゃん。いらっしゃい・・・」

そう言って狐太郎を抱き上げる。狐太郎もいつもの景色にしっくりくる様子だ。

「そ、そんな・・・ご主人様、どうして・・・」

なぜ自分ではなく留美なのか。そう思った加奈は狐太郎に問う。

「ごめんなさい・・・でも、僕ご飯の時はお姉ちゃんの膝がいいな・・・なんだか落ちつくんだ・・・」

そう言って狐太郎は留美の方へ向きなおすとそのまま腕を回して抱きつく。

留美はあまりの嬉しさに何も言えず、ただただ狐太郎の頭を撫でている。

「そう・・・ですか・・・」

加奈はすこぶる残念そうにしているが狐太郎の思いとなると文句は言えない。


「ああ・・・コタちゃん・・・」

留美はそのまましばらく狐太郎をあやすと

「・・・さぁ、みんな。ご飯にしましょう。加奈ちゃんも・・・ね?」

「・・・はい。」

留美はみんなに号令をかける。

声をかけられた加奈は残念そうな顔だが、その顔はどこか笑っているようにも見えた。




食事の後

「ねぇ、静香ちゃん?」

「・・・・・どうしました真由様?」

静香は真由の部屋に招かれていた。

今頃狐太郎、留美、加奈、美咲の4人はお風呂に入っていることだろう。

食事の後片付けを済ませた後の自由時間にこうして一緒におしゃべりするのが彼女たちの楽しみでもあった。

と言っても静香はあまりしゃべらないのでおしゃべりが成立しているのかは微妙だが・・・

「もぉ、『様』だなんて止めてよ。同い年でしょ?」

真由が生徒長になってから、静香だけでなく千恵や亜紀も様付けで呼ぶようになった。真由の方が位が上だからである。

真由としては同い年の静香に「真由様」と呼ばれるのに違和感を感じるのに、年上でありなおかつ学校の教師である千恵や亜紀に「真由様」と呼ばれるのには違和感を通り越してよく分からない焦りを感じる。

「・・・・・ダメです・・・加奈様や美咲様が・・・」

しかし静香は止めようとしない。加奈や美咲がその辺に厳しいのだ。

ちなみに千恵や亜紀も似たような理由で「真由様」と呼んでいるが、千恵に限ってはそう呼ぶことで真由の反応を面白がっている節も無くは無い。

「いいのに・・・あ、でね?」

これ以上言っても無駄だと分かっている真由は話を戻す。

「今日の加奈様のお胸・・・大きかったわね〜・・・」

どうやら今日の話は胸の大きさの話らしい。

「私あんな大きさの胸見たこと無いわ。」

「・・・・・すごかった。」

加奈の姿を思い出す二人。そして

「それに比べて私たちは・・・」

「・・・・・・」

自分の胸を見下ろす。二人ともこの歳にしては90cmオーバーという大きさなので十分なのではあるが・・・

しかし狐太郎は大きな胸が好き。そう思った二人は

「どうしたら大きくなるかな・・・」

「・・・・・・」

自分の胸にパフパフ手を当てながら思案する。

すると

「・・・・・エッチ。」

「へ?」

「・・・・・狐太郎様とエッチしたら大きくなるって留美様が・・・///」

「あっ・・・///」

静香の発言によって真由も留美の話を思い出す。

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