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先祖がえり
官能リレー小説 - ハーレム

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先祖がえり 91

「ええ・・・加奈ちゃんは今日の出来事で・・・より母性が強くなったの・・・」

「えっ・・・」

「あれほどお優しい方がですか?」

美咲は驚き、真由は信じられないといった様子で聞き返す。

「ええ。だから、きっとこれから先加奈ちゃんのコタちゃんへの依存はすごいことになるわ。みんなも知っておいて頂戴。」

「わ、わかりました・・・」

なんとか話を理解する5人。留美はその様子を見て

「はい、じゃあこれでお話はおしまい。ごめんね、時間取っちゃって。もう解散していいわ。あっ、美咲ちゃんは残っててちょうだい。」

そう言うと美咲以外の4人は食堂の奥に向かったり、掃除に向かったりとそれぞれ別れて行く。


「・・・留美様?」

残った美咲は留美の話を待つ。

留美は美咲の耳元に近づくと

「・・・加奈ちゃんのおっぱいが・・・また進化したわ・・・」

「・・・!! ほ、本当ですか?!」

二人で小さい声で話し始める。

「ええ・・・私も少し舐めたんだけど・・・今までとはケタ違いよ。量も半端じゃないわ。それに・・・」

「・・・そ、それに?」

「・・・コタちゃんに陥没乳首を治してもらったらしいの。しかも感度はそのまま・・・」

「・・・で、では・・・」

「ええ・・・これはいよいよもって加奈ちゃん有利になって来たわね・・・」

「ど、どうしましょう!留美様!!」

美咲は慌てて留美に更に近づく。

「・・・そうね・・・コタちゃんに気にいられるよう努力するのは彼女たちだけじゃないみたいね・・・」

「・・・は、はい・・・」

そうして二人は離れて、美咲は食事の準備を、留美は再度狐太郎の部屋へと向かった。




留美が狐太郎の部屋に向かう途中

――――――――ピリリリリリリ♪

留美の携帯が着信を伝える。

「あら?・・・はい、もしもし・・・」

普段は狐太郎のことしか考えていないような様子の留美だが、これでも国際的大企業「木崎コンツェルン」の重役である。

そんな彼女の携帯の番号を知っているものは限られていた。

『ああ・・・わしだ。』

「あ、お爺様。どうかなさいましたか?」

源之助からの電話であった。

『うむ・・・まずは、狐太郎の様子はどうだ?』

「ええ。だいぶ良くなりました。ありがとうございます。」

『そうか。ならいいんだが・・・』

「・・・? それがなにか?」

『いや、今調べて分かったことなんだが・・・』

なんだか深刻な様子である。もしや狐太郎の身に何かあったのだろうか

「お、お爺様・・・コタちゃんの身に何かあったのですか?!」

もしそうなら大変である。留美は慌てて源之助の真意を聞こうとする。

『まあ落ちつけ。そうではない。』

「で、では・・・」

『・・・今分かったんだが、どうやら狐太郎は本格的に「真の者」になりつつあるようだ。』

「・・・? と、言いますと?」

含みを持った表現の意味が分からず聞き返す留美。

『つまり、今までは「人」と「狐」とが狐太郎の中に入り混じっていた状態であったが、今回のお前の言葉で変化が起こったのか、「人」の部分が「狐」の部分を取り込みつつあるらしい。』

「・・・と、言うことは」

『ああ。その中に人では無い特別なものを持った、いわゆる「人狐」。それに近づきつつある。まぁ、まだ完全ではないがな。』

「それって!!」

『うむ。狐太郎が次期当主になる可能性がいよいよ本格的になって来たな。』

「ああ・・・」

まるで自分のことのように喜ぶ留美。もし狐太郎に次期当主の資格がないということになったら、愛する狐太郎はきっと深い悲しみに陥るだろう。

それだけは絶対に避けたかった留美。しかしその心配も無くなりそうだ。

と、その時

『だが・・・』

どうやらまだ話は終わっていない様子の源之助。

「?  どうされました?」

『ああ・・・狐太郎が人狐になるにあたっていろいろな変化があるだろう。』

「変化・・・ですか?」

一体どこが変わるというのか。留美は具体的な話を源之助から聞こうとする。

『例えば・・・まずは狐太郎が暴走した時の不思議な力・・・あれが使えるようになるかもしれん。』

「えぇっ?!」

『と、言っても人狐についてはまだ詳しいことは分からん。しかし、暴走した時の力を狐太郎はその中に内包したと考えればありえん話でも無い。』

「な、なるほど・・・」

あくまで可能性の話ということを強調する源之助だが、その論に筋は通っている。

『あとは・・・少し言いにくいが、精力もさらに跳ね上がるやもしれん。』

「え・・・あれ以上・・・ですか?」

何とも言えない表情をする留美。驚きや期待が入り混じっているような表情である。

『ああ。これも分からんことなんだが・・・元より人狐はなかなか子供が出来ない種族らしい。それゆえ、有り余る精力を身に付け、主人の周りには何人もの女をはべらしてきたようだな。』

「そんな・・・子供が・・・」

狐太郎を愛する身として、その愛の結晶を一目見たいと思うのは女として当然だとは思うが、まさか出来にくい種族だとは・・・

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