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先祖がえり
官能リレー小説 - ハーレム

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先祖がえり 84

「加奈ちゃん!!!」

部屋の中に突然やってきた女性。

「ああ・・・る、留美・・・様ぁ・・・」

丁度屋敷に戻ってきた留美であった。

「か、加奈ちゃん!!これはどういうこと?!」

慌てた様子の留美。しかしただならぬ様子に近づこうにも近づけない。

すると

「留美・・・様・・・」

加奈がか細い声で留美に向けて声を出す。

「なに?!」

「源之助・・・様・・・に・・・連絡・・・香水・・・ご主人様・・・暴走・・・」

「お、お爺様に連絡すればいいのね?!」

「お願い・・・しま・・・助け・・・」

そこまで加奈は言うと

「あ、あはは・・・あはははは・・・・」

あまりの快感に乾いた笑いを浮かべるようになる。

その様子を見て急いで源之助に連絡をする留美。

『・・・おお、留美か。どうし・・・』

「お爺様?!今加奈ちゃんが大変なことに!!」

留美は源之助の言葉を遮って話を進める。

『なに?!加奈が?!どういうことだ?!』

「わからない・・・でも『香水』とか言ってた・・・それでコタちゃんが暴走してて・・・」

『香水?!・・・そうか!加奈はあの香水を使ったのか!!』

「あの・・・香水って言うのは?」

『ええい、説明は後だ!!今から助けを出す!!お前はそれまで時間を稼いでくれ!!』

「は、はい!!わかりました!!」

そう言うと加奈は電話を切ると加奈と狐太郎に対峙した。

「・・・加奈・・・加奈ぁ・・・好きだよぉ・・・」

「あはははっ、あ、あははは・・・」

いまだにやめる気配の無い二人。留美は勇気を振り絞ると

「こ、コタちゃん!もうやめてあげて!!」

狐太郎に止めるよう言う。

すると

「・・・お姉ちゃん・・・加奈を取る気?」

「へっ?」

全然予想していなかったことを言う狐太郎に留美は驚く。

そして

「・・・ダメ。いくらお姉ちゃんでも・・・加奈は渡さない・・・加奈は僕だけの加奈・・・」

そう言うと

「・・・お姉ちゃんはそこで見てて・・・」

狐太郎は留美の方を向く。

すると

「えっ?!あ、ふぁあああああああああああああああああ!!」

突然得体の知れない快感に襲われ腰砕けになる留美。

しかし耐えながら

「こ、コタ・・・ちゃん。やめ・・・」

狐太郎になんとか話しかける。

それを狐太郎は「留美はまだ加奈のことを狙っている」と受け取ったのか

「・・・お姉ちゃんには・・・加奈は渡さない・・・」

そう言って

「あ、あああああああああああああああああん!!さっきよりぃいいいいいいいいいい!!」

さらに快感を与える。

(だ・・・めぇ・・・コタ・・・ちゃん・・・)

留美は思わず意識を手放しそうになる。


その時留美の口が無意識に動き出す。



「コタ・・・ちゃん・・・お姉ちゃんのこと・・・嫌いに・・・なっちゃったの?」

意識が朦朧とする中、紡がれた言葉がこれであった。

「・・・えっ?」

狐太郎はこの言葉に動きを鈍らせる。

「お姉ちゃん・・・コタちゃんに・・・嫌われちゃった・・・の?」

留美は知らないうちに涙を流しながら狐太郎に話しかける。

「・・・お、おねえ・・・ちゃん・・・」

段々と動きを止めて行く狐太郎。

「そうか・・・嫌われちゃった・・・のか・・・グスッ、すっごく・・・悲しいな・・・」

「・・・泣いてる・・・の?おねえ・・・ちゃん」

「ごめんね・・・お姉ちゃん、コタちゃんに嫌われるようなことして・・・ごめん・・・ね・・・」

「・・・あ・・・ああ・・・」

ついに動きを止めた狐太郎。


その時

「狐太郎様!!申し訳ございません!!」

部屋の中に入ってきた女性。おそらく源之助の手配した者だろう。

女性は部屋に入るなり狐太郎のもとへ駆け寄り

「・・・あうっ!・・・」

狐太郎に当て身をして気絶させる。

その瞬間留美は凄まじい快感から解放された。



「・・・ふぅ。留美様、ご無事で・・・」

助けに来た女性が留美を振り返ると

「あ、ああ・・・私・・・なんてことを・・・」

留美は己が言った言葉を思い出し後悔で震えていた。

「・・・コタちゃん・・・コタちゃぁん!!」

そしていきなり立ち上がると狐太郎のもとへと駆け寄ろうとする。

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