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先祖がえり
官能リレー小説 - ハーレム

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先祖がえり 77

一方こちらは留美と狐太郎の二人。

初めて狐太郎と添い寝をすることになった留美。

ベットに入ると狐太郎は早速

「・・・ふにゅ〜・・・お姉ちゃん♪」

留美に抱きつき甘える。

留美の方も狐太郎を抱きしめながら頭を撫で

「コタちゃん・・・安心しておやすみなさい・・・」

優しく囁きかける。しかしその内心は

(ああぁっ!この時を待っていたわ!コタちゃんとの添い寝!ああ・・・コタちゃんなんていい香りなの・・・)

軽いお祭り状態であった。優しく抱きしめるふりをして狐太郎の匂いを胸一杯に吸い込む。

そのうち

「・・・スゥ〜・・・スゥ〜・・・」

留美の胸の中から寝息が聞こえ始めた。

それに気づくと

「あらあら・・・寝ちゃったのね・・・ふふふっ♪・・・おやすみなさい、コタちゃん・・・」

留美はしばらく狐太郎の寝顔を堪能すると目を閉じ、眠りに落ちた。

その日の狐太郎の夢には留美が、留美の夢には狐太郎がそれぞれ現れた・・・




―――――――翌日

やはりメイド達の朝は早い。特に

「・・・ん・・・朝ですか・・・」

メイド長である加奈の朝が一番早いと言えよう。

「・・・よい・・・しょっ」

気合いを入れながらベットから出る加奈。そのまま歯磨きや洗顔など、朝の身だしなみを整えていく。

そして慣れた手つきでメイド服に着替えると服装の最終チェックに入る。

「・・・うん!いいですね。では今日もご主人様のために!」

どうやら納得がいったのだろう。鼻歌と共にご機嫌に部屋を出る加奈。

こうしてまた朝が始まった。


「まずは・・・」

美咲の部屋の前に来た加奈。そのまま

「(コンコン)失礼します。美咲さん?」

そう言って部屋の中に入る。すると

「あ、加奈様。おはようございます!」

昨日とは打って変わって美咲はきちんと起きていた。

その姿に加奈は予想が外れたことへの驚きを示したが、続けて

「ええ。おはようございます。美咲さん、今日は起きていらしたのね!」

嬉しそうに微笑む加奈。上手く飴と鞭を使い分けている。

「はい!いつまでも加奈様のお手を煩わせてばかりではいけませんので!」

美咲も自信満々に答える。どうやら加奈に褒められて嬉しいのだろう。

「ふふっ。では私は他の方の様子を見てきますから、準備が出来たら食堂にね。」

そう言って部屋を出ようとする加奈。

すると急に振り返り

「あ、そうそう。」

「?  どうされました加奈様?」

「・・・これからも早起き、お願いしますね?」

最後にもう一度微笑んで見せる加奈。

「あ、はい!かしこまりました!」

その笑顔に奮い立たされたのか、明日も早起きを頑張ろうと心に決める美咲であった。


「(コンコン)失礼します。真由さん?」

次に加奈が訪れたのは真由のもとであった。

加奈としては「きちんと起きているか」という点と「部屋の整理をしているか」という点を確認しに来たのだ。

しかし加奈の心配は杞憂に終わる。

「はい、加奈様。おはようございます。」

真由はきちんと起きていた。昨日の美咲の忠告をきちんと守ったらしい。

そして

「ええ。おはようございます。きちんと綺麗にしてらっしゃるのね。良かったわ。」

そう言ってまた微笑む加奈。

「あ、はい。まだまだお掃除の腕は未熟ですが・・・」

「いえ、ここまで出来れば十分よ。じゃあ私は他の人の様子を見てくるから準備が出来たら食堂にね。美咲さんが待ってると思うわ。」

そう言って部屋を出ていく加奈。

真由は部屋の中で加奈に褒められた喜びを反芻して「えへへ・・・」とはにかんでいた。


加奈はそのままの流れで少し離れた静香、亜紀、千恵の部屋に向かう。

静香、亜紀の部屋では前の二人と同じような話が続いた。二人ともしっかり目覚めており、部屋も綺麗にしている。

そして残るは千恵の部屋である。

「(コンコン)失礼します。千恵さ・・・ん・・・」

部屋に入った加奈は驚いた。

「こ、これは・・・」

全然片付いていないどころかどこを踏んで良いか分からない状況である。

怒りを露わにしていく加奈。そのまま何とか部屋の中を移動して千恵の枕元に立つと

「・・・千恵さん」

ものすごく低いトーンで話しかける。美咲などはこれですぐ飛び起きたが

「・・・うぅ〜ん・・・」

千恵は一つ唸っただけで起きる気配はない。

その時

「・・・加奈様?って・・・うわぁ・・・」

美咲が千恵の部屋にやってきた。どうやら思いの外時間がかかっていることを心配してやってきたのだろう。

美咲は部屋の中の散らかり具合を見て呆れていた。しかし、その目線が加奈を捉えた途端

「!!!   あ、あわわわわっ!!」

ものすごい勢いで慌て始め、急いで加奈が立っている方とは逆側の千恵の枕元に向かう。

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